日光市の小中学校では夏休みが明け25日から子どもたちが元気に登校しました。

午前8時ごろの鬼怒川小学校です。工作など夏休みの宿題を手に全校児童81人が登校してきました。

児童が考えたマスコット「きぬ松」が昇降口で出迎えます。

日光市では県内で最も早く小中学校合わせて39校で夏休みが明けました。

一方で新型コロナウイルスの感染拡大が続いているため、佐野市や壬生町では夏休みが明けても緊急事態宣言期間中は学校の臨時休校を決めています。

日光市では予定通り学校が始まりましたが27日まで午後の授業は行いません。

この日は校長室と教室をオンラインでつなぎ始業式が行われました。

鬼怒川小学校の児童の保護者は飲食業や観光関係者がほとんどで新型コロナウイルスが家庭にも大きな影響を及ぼしているといいます。

学校にいる間は少しでも笑っていてもらいたい。そんな思いから武田幸雄校長は白塗りの殿様に扮して登場。児童たちに「2学期も楽しい思い出をたくさんつくっていきたいと思います」と呼びかけました。

コロナ禍でも楽しく学校生活を送ってほしいと話す鬼怒川小学校ですが感染拡大下での学校生活の再開に万全な状態感染対策を心掛けています。

マスクの着用や手指の消毒、給食時の黙食はもちろん、手洗い場の水道は蛇口ではなく触れなくてもいいようにセンサー式に付け替えました。

日光市以外の市や町では夏休み明けを前に学校での方針を出し始めています。

「長時間、近距離での対面形式のグループワークを行わない」「下校時間を前倒しするための授業時間や清掃時間の短縮」「部活動の全面休止」など夏休み前以上に厳しい対応を呼びかけています。

コロナ禍での学校生活というのはこの1年経験してきましたが、現在はこれまでにない感染急拡大の状況にあり、再開する学校生活では学校や教職員そして児童生徒それぞれにこれまで以上の感染対策の徹底が求められます。