毎年授与されているUEFA会長賞が、今年はユーロ2020初戦、デンマーク代表vsフィンランド戦にてクリスチャン・エリクセンの生命を救った、医療スタッフとデンマーク代表主将ジモン・シェアーへ贈られることが明らかとなった。その迅速な対応によりエリクセンを一命をとりとめた救命士たちの、チーフメディカルオフィサーを務めるモーゲンス・クロイツフェルド氏は「我々はやるべきこと、自ら身に付け訓練されてきたことを実践しました。誰もが自らのすべきことを認識し、その時は感情を遮断して取り組んでいましたが、終わったあとはもちろん他の皆さんとどうように、嬉しくて仕方がありませんでしたね」とコメント。

 またシェアーが受賞した理由は、いち早く真っ先にエリクセンのケアに入り、そして最初の対策を講じたものみならず、エリクセンの周囲をチームメイトたちで囲むことで、視線やカメラを遮断するようにするなど配慮。エリクセン自身は「その素晴らしい仕事によって僕の人生を救ってくれた」ライフセーバーへの感謝とともに、「友人であり主将であるジモンとチームメイトにも、そのサポートに感謝したい」と語っている。そしてチェフェリンUEFA会長は「医療スタッフの素晴らしいプロフェッショナルさによって命が救われた」と述べ、「彼らの絶え間ない並々ならぬ努力に最大の敬意を評します」と語った。