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 22日放送の『サンデーモーニング』で、関口宏がジェンダー論について「勉強する」と語るも、直後に理解していないと取られかねない発言をしたことに批判の声が上がった。

 番組は、大阪大学非常勤講師の谷口真由美氏が女性の人権を顧みない行動を取ってきたことで知られるアフガニスタンのタリバン政権について、「タリバンの広報官が、女性の人権についてはイスラム法の範囲内っていう言葉は使っているものの、それで認めていくというような発言があって。国際社会がこの数十年ですね、ジェンダー主流化と言ってそのジェンダーの問題っていうのは、あらゆることの一番メインストリームですね、主流に置かなきゃいけないということをやってきたっていうのが、一つ効果はあったのかなという風に私は見ているところがあります」と私見を述べる。

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 さらに、「このジェンダー主流化の問題点が、政治も経済も社会のあらゆる層とか場において主流に置いていかなきゃいけないことだということで、あのタリバンですらですね、国際社会からの厳しい目がジェンダーの問題については目線が注がれているということを自覚しているという証だと思います。これは社会のあらゆる階層で言える問題じゃないかという風には考えます」などと語った。

 すると、関口は「それを聞いて、サンデーモーニングでもジェンダーで問題を起こしました。それは大変申し訳なかったと思っておりますが、だから、これからの世の中ね、世界、ジェンダーを中心に色んなことが起こってくるんでしょうが、うちの番組も勉強しながら取り組んでいかなきゃいけないな、と思っております」と発言し、谷口氏も「頑張ってアップデートしていきましょう」と声をかけた。

 ところが、発言から数十分後のスポーツコーナーで、関口はミドルディスタンスサーキット大阪大会の女子1000メートルで優勝した田中希実選手に対し、「この人はオリンピックでも女子としては頑張って入賞しましたよね」とコメント。これには、関口から「問題を起こした」と揶揄された張本氏はまずいと思ったのか「はい、そうです」と小声でつぶやき、下を向いてしまった。

 関口に蔑視の意思はなかったものと見られるが、一部視聴者からは「全然わかってない」「女子としてはって、どういうことなんだろう」「谷口真由美さんは、この発言をなんとも思わないの?」と憤りの声が上がる。

 また、「タリバンはジェンダーを理解している」という趣旨の発言についても、「本気で言っているのか? 問題発言ではないか」「タリバン政権を認めるということなのか」「不適切ではないか」「国際社会や日本人に誤った認識を与える危険な思想ではないか」という声も。

 ただし、番組のファンからは「個人の見解なので、番組には責任はない。谷口氏の問題」「嫌なら見なければいい」「ツッコミを入れるために見るのも問題」という指摘が上がっていた。

 意識をアップデートしていくと宣言した番組だが、多くの視聴者はその内容に、「勉強した兆候」を感じることは出来なかったようだ。