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 これって東京では通じないの? 地方出身者なら一度は経験したことがあるでしょう。何気ない言葉からはじまり、食べ物、地方ならではの習慣、上京してはじめて、これは地元だけだったのか……と気づくことがよくあります。

 筆者も実家では当たり前に食べていた食品が、実はエリア限定だったと知って、カルチャーシャックを受けたことが多々あります。特に、実家でよく食べた「袋麺」。え、これも北海道限定だったの!? そんな度肝を抜かした5種類の北海道限定の袋麺をご紹介します。

東洋水産「屋台十八番 なま味しょうゆ 5袋入り」

555円(※価格はすべて税抜)

 実家暮らしの時、休日の昼ごはんは父親が作るインスタントラーメンが常。もやしとキャベツの野菜炒めと、ハムをトッピングした屋台十八番。これは本当によく食べました。

 2018年にはリニューアルし、北海道産小麦100%を使ったコシのあるノンフライ麺を採用。煮干と鰹節の和風だしに炊き出しガラスープを加えた醤油味スープが特徴です。麺はツルツル、モチモチ。ほどよい弾力がまるで生麺のよう。スープもコクがあって、後味にもキレがあります。ちなみに東北エリアでも販売しているようです。

東洋水産「スープカレーラーメン 5袋入り」

555円

 ご当地メニューのスープカレーをインスタントラーメンで再現した商品。最大の魅力は、インスタント麺でありながら、スープのクオリティーがバツグンに高いのです。

 チキンや野菜のうまみをベースに、数種類のスパイスを利かせたコク深さが特徴。グリルチキンはもちろん、素揚げしたナスやピーマンなどの野菜をトッピングしても楽しめますよ。シメにご飯とチーズを投入して、リゾット風にするのもおすすめです。

東洋水産「しょうゆ味ラーメン 5食パック(北海道)」

555円

 あれ、これはよく見るやつでは? と思った方も少なくないでしょう。通常版は東北、信越、静岡にて販売されていますが、こちらは北海道限定の「しょうゆ味ラーメン」。北海道工場から直送され、出来立てホヤホヤを味わえるのです。

 味は、昔懐かしいオーソドックスなしょうゆ味。チキンとポークのエキスを効かせた、やさしい味わいが特徴です。仕上げの粉末スパイスを入れることで、味の輪郭が強調されますよ。

ヱスビー食品「ホンコンやきそば」

1袋95円

 エスビー食品が、1964年より販売している「ホンコンやきそば」。ウスターソースに豚肉、煮干し削りぶし、昆布エキスを加えた、独特な風味とクセになる味わいが特徴です。

 実は、宮城県や大分県の一部地域でも販売されているらしいのですが、ホンコンやきそばは道民が愛するB級グルメであり、ソウルフードと言えるでしょう。ちなみに筆者は「ホンコンやきそば」は袋の中で砕いて、ラーメンスナックの様にそのまま食べるのも好き!

東洋水産「焼きそばやきっぺ」

1袋111円

 袋麺のやきそばは、ホンコンやきそばと同じく、「やきっぺ」も外せません。カップ焼きそば「やきそば弁当」を手がける東洋水産のもの。ですが、やき弁とは異なる麺の食感やタレの味を楽しめる商品なのです。

「やきっぺ」の麺はつるつる、モチモチ。程よい酸味と甘みのあるタレで、青のりと紅生姜入りのふりかけとも相性バツグンです。ホンコンやきそばと比べると、より都会的な味ですが、甲乙つけがたく、どちらも道民の食卓にはなくてはならない存在です。

 袋麺は個包装になっているのでばらまき土産にも重宝しそうですね。北海道の食卓で愛されている味、ぜひ試してみてください。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●DATA

東洋水産

https://www.maruchan.co.jp/index.html

ヱスビー食品

https://www.sbfoods.co.jp/