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日常使いも、キャンプも

text&photo:Hidenori Takakuwa(高桑秀典)

香川県高松市にある岡モータースがリリースしている「ミニチュアクルーズ」は、グッドデザイン賞を受賞したことで知られる軽キャンパーだ。

【画像】スズキ・エブリイ(OEM含む)のキャンパー【4選】 全180枚

“見せかけではない、しっかりとしたコンセプトに基づきデザインしたインテリア”というキャッチコピーを掲げられたその実車を、ここではご紹介しよう。


岡モータースのミニチュアクルーズ。ボディサイズは、全長3395×全幅1475×全高1895mm。撮影車両の価格は264万3850円(OP含む:4WD仕様)だ。    AUTOCAR JAPAN編集部

ミニチュアクルーズは、軽キャピングカーならではのコンパクトなボディだが、2人でゆったりと眠れる大きなベッドスペースに加えて、キャビネット/シンクなどを備えている。

その室内は、ダークな木目とライトグレーのファブリックが飽きのこない落ち着いた空間を作り上げており、長く付き合う相棒としても魅力的。

軽商用車がベースと思えないクオリティの高さが支持を得て、初めて買うキャンピングカーとしてチョイスするビギナーがいる一方で、使い勝手のよさに惚れ込み“サブ機”として導入するユーザーもいるそうだ。

50mm厚のベッドマット

主要装備(架装部分)のうち内装設備は、リアの純正2人掛けシート、6分割の軽量ベッドマット、21段階リクライニング機能付きベッド(JOIN系のみシングルベッド機能)、左右の高耐荷重跳ね上げ式テーブルというもの。

三重構造ウレタンを採用したベットマットは厚みが50mmあり、軽キャンパーのイメージを覆す寝心地を実現。21段階のリクライニング機構によって、車中泊の際に路面の傾きに悩まされることもない。


ベッドマットのリクライニングをやや起こした様子。フラットにすると長さ1820×幅1020〜1240mmのベッドになる。電装設備は、インテリジェント走行充電システム&サブバッテリープロテクター、サブバッテリー85Ah、DC12Vソケット1か所、インフォメーションコントロールパネル(2モード)、エントランスステップライトを用意した。

ステンレス製シンクには、車内外どちらでも使える伸縮式シャワーヘッドを備えるほか、10L給水タンク、外部ステンレス製排水タンク(右スライドドア下部取付け)を搭載。

さらに、週末にソロ/カップルで出かけられるキャンパーの実力として、収納の充実も見逃せない。

このサイズの車体にもかかわらず、約200Lのセカンドシート足元スペース収納庫(PA・PC系のみ)、約100Lの後部ベッド下大型収納庫、右リアキャビネット、右サイド上部ラック(ティッシュホルダー機能付き)、プルダウンフリーBOX、左リアキャビネット、左リア大型上部収納庫、センターマット下収納庫(JOIN系のみ)、シルバーメッキタオルハンガー、ハンガーフック2つを揃えているのだ。

夫婦で2人旅を楽しみつつ、ときには孫やペットも乗せ、ミニチュアクルーズで上質かつ優雅な旅を楽しんでみてはいかがだろうか。

お遍路仕様もラインナップ

ミニチュアクルーズ・シリーズには、撮影車両のほかに多様な特別仕様が揃っている。

面白いのは、「ミニチュアクルーズ遍路エディション」。四国八十八箇所巡りのための仕様で、金剛杖を収納できる専用ホルダーや、菅笠、白衣を掛けられる専用フックなどを装備し、小回りが求められる道中には最適な1台。


OPのフレキシブルテーブルは、写真のように車外に向けて設置したり、左右の跳ね上げ式テーブルの間にブリッジ状にセットできる。    AUTOCAR JAPAN編集部

それ以外にも、アースカラーで仕上げた「ミニチュアクルーズ・オリーブ」、アクティブな外観の「ミニチュアクルーズ・デニム」、白亜の空間を楽しめる「ミニチュアクルーズSV」、プレミアムな時間を楽しめる「ミニチュアクルーズ・コーズィ」もラインナップされている。

4人乗りのクルマ、軽キャンパー、トランポという1台3役をこなし、災害時にはシェルターにもなってくれる「ミニチュアクルーズ」は、万人にオススメできるこだわりのキャンピングカーだ。

4WD車がベースの撮影車両の価格は、様々なOPを含めて264万3850円。

ミニチュアクルーズ・シリーズ自体は198万円〜(スズキ・エブリイPAべース・2WD/5MT:撮影車両は日産OEMベース)という価格設定なので、予算に応じた軽キャンパー選びを楽しむことができるだろう。