芸人・餅田コシヒカリ、高校入学してすぐ停学に…。最もショックだったのは母の日記「母親失格」

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過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』。

8月9日(月)の放送では、“カトパン”のものまねでおなじみの芸人・餅田コシヒカリが初登壇。「出来心でカンニングをして地獄を見た先生」として、「人生を棒に振らないための授業」をおこなった。

◆優等生だった餅田コシヒカリがカンニングに走るまでの経緯

現在、“駆け抜けて軽トラ”という男女コンビで活動している餅田。授業冒頭、高校に入学してすぐ、カンニングがバレて2週間停学になった過去を激白した。

思いもよらない告白に教室はどよめくが、餅田はなぜ、カンニングという不正行為に走ってしまったのか?

じつは、中学生まで超真面目な優等生タイプだった餅田。

音楽一家に育ったこともあり、幼いころからピアノと声楽を習ってきた餅田は、高校入学と同時に全国大会常連の超強豪合唱部に入部。2、3年生しか選ばれない選抜メンバーに早くも抜擢された。

ところがある日、餅田が耳にしたのは「赤点を取ったら選抜メンバーを外されるらしい」というウワサ。餅田いわく、これがカンニングに手を染める“入り口”になったとのこと。

さらにテスト1週間前になると部活動が停止になったこともあり、それまで合唱の練習を詰め込まれていた餅田はタガが外れたようにカラオケ、プリクラ、食べ放題三昧…と遊びほうけてしまったのだ。

こうして、テスト当日の深夜0時すぎからようやく勉強に取りかかった餅田。しかし、まったく集中できず、何ひとつ覚えられない…。

そんな焦りから、「何かに書いてテスト中に見ればいいんじゃね?」というよこしまな考えが生まれ、その夜、一心不乱に消しゴムに暗記事項を書き込み、一睡もせずに“消しゴムカンペ”を作り上げた。

◆教師10人に説教され、母も号泣。「高校生活オワタ」と絶望

しかし当日、本人も予想だにしなかった展開が…。

カンペを作ることに打ち込んだおかげですべて暗記していた餅田は結局、1回も消しゴムを見ることなく問題を解き終えた。

ところが残り時間、爆睡しようと考えたそのとき、大事件が発生。なんと肘が当たって鉛筆と消しゴムが落ちてしまったのだ。

餅田の学校では“テスト中に落としたものは教師しか拾うことができない”という決まりがあり、一瞬にして悪事がバレてしまった。

職員室では総勢10名の教師たちに怒られ、学校に呼びだされた母親も号泣。挙句、2週間の停学を命じられることに。

それを聞いた瞬間、「高校生活オワタ」という暗澹たる心境になった餅田。しかし、停学が明けて登校すると、クラスメートたちは誰も何も触れてくることがなかった。

餅田は自分のカンニングがみんなに知れ渡っているものと覚悟していたのだが、学校側の配慮から、どうやら“体調を崩した”ことになっていたよう。

◆母の日記を見つけ後悔

しかし、無事に高校生活が再開して半年後、餅田にとってもっともショックな出来事が。

それは偶然、母親の日記を見つけてしまったこと。

その日記は餅田がカンニングをした日からはじまっており、「なんで気づいてあげられなかったのだろう」「自分の育て方が悪かったのかな」「母親失格」などと母親が自分自身を責める言葉ばかりが書かれていた。

後悔に苛まれた餅田は、そのぶん信頼を取り戻そうと合唱部の練習に励み、見事選抜メンバーにも選出され、全国大会にも出場。

そして今回『しくじり先生』出演にあたり、カンニングの件を授業にすると母親に打ち明けたところ、母は「ひかり(※本名)が笑ってそれを話してくれる日が来て本当にうれしい」と話してくれたとのことで、それを聞いた餅田は「今後は絶対にズルいことはしない」と心に誓ったと話し、生徒たちも深くうなずいていた。