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2020年7月比で、13.8%プラス

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)

再び緊急事態宣言が発令された7月について、輸入乗用車の登録台数が発表された。

【画像】新型コルベットの日本仕様【細部まで撮影】 全90枚

7月もシボレーがやってくれた。今月も新型コルベット効果で急成長を果たし、前年同月比で700%、そう昨年の7倍もの台数が登録されたのである。


様々なメーカーが前年超えの台数を記録し、中でもステランティス・グループのFCAジャパンとグループPSAジャパンが今月も好調。ステランティス7ブランド合計では、7月として過去最高記録となる3643台という好結果を樹立した。

また複数のメーカーが新型車を導入したことから、全ブランドの合計で2万143台の新規登録を記録し、前年同月比で113.8%と今月もプラスを維持している。

ちなみに7月の日本車は、半導体不足の影響もあり登録車が24万7148台、前年同月比で103.3%と辛くもプラスをキープ。

軽乗用車は9万6756台で同98.2%と前月に続きマイナスに終わり、輸入車と対照的に足踏みする結果となった。

伸び率トップ10は?

7月に大きく前年同月比が伸びたインポーターのトップ10を紹介。カッコ内は前年同月比と7月の登録台数だ。

1位:シボレー(700.0%:77台)
2位:BMWアルピナ(311.1%:28台)
3位:アルファ・ロメオ(293.9%:194台)
4位:フェラーリ(212.8%:100台)
5位:キャデラック(177.4%:55台)
6位:ポルシェ(172.6%:454台)
7位:ルノー(168.9%:794台)
8位:ベントレー(166.7%:80台)
9位:シトロエン(163.4%:575台)
10位:アストン マーティン(162.5%:26台)


新型シボレー・コルベットと、GMジャパンの若松格社長。

シボレーは先月の記録を更新する躍進ぶり。登録台数のモデル別内訳を日本法人は公開していないが、コルベットが「登録台数の伸びを牽引していることに間違いない」とコメントしている。

ミドシップ車としてフルモデルチェンジされたその新型コルベットは、春から登録が本格化。

日本仕様が右ハンドルであることも新規顧客の獲得につながっており、すでに本年納車を予定している約300台は完売。現在は、22年モデルの注文を受け付けているところだという。

他のブランドでは、BMWアルピナがD3とB3が好調で311.1%を記録し好調。バリエーションを増やしているアルファ・ロメオの293.9%という伸び率にも注目したい。

フェラーリは、F8に加えローマとSF90のデリバリーが本格化したことにより伸び率を高めた。また量販メーカーのルノーとシトロエンの伸び率からも好調さが窺える。

登録台数トップ10は?

7月の輸入乗用車登録台数のトップ10を数字でご覧いただこう。登録台数と順位の変動幅を付記している。

1位:メルセデス・ベンツ(4206台)
2位:フォルクスワーゲン(3050台)
3位:BMW(2478台)
4位:アウディ(1974台)
5位:BMWミニ(1520台)+3
6位:ボルボ(1221台)−1
7位:プジョー(1133台)−1
8位:ジープ(987台)−1
9位:ルノー(794台)
10位:シトロエン(575台)


BMW日本法人は5月末に、ミニの3ドア・ハッチバック、5ドア・ハッチバック、およびコンバーチブルの改良新型を発売した。

メルセデス・ベンツ、BMW、ボルボ、ジープは前年比で微減となったが、他のメーカーはどれも大きく台数を伸ばしている。

BMWミニは安全・運転支援装備を充実させた改良新型ミニの投入が効果を発揮し、5位のポジションに復帰した。