黄金の「アイドルグループ」を総直撃<櫻井智(レモンエンジェル)>深夜アニメの声で高視聴率を獲得

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 人気声優の櫻井智(49)は、アイドルグループ「レモンエンジェル」が出発点。話題騒然だった深夜アニメの衝撃を再び!

──あの「マクロス7」など、声優・歌手として多くの代表作がありながら、16年に引退を発表しましたね。

櫻井 30年ほど声優や歌手をやってきて、ノドの強さが自慢だったんです。4時間の耐久ライブをやっても平気で、私よりもDATのほうが先に焼き切れたくらい。ところが、思うように声が出せず、いったん身を引くことにしました。

──いわゆる「勤続疲労」でしょうか。ただ、3年の休業を経て19年に復帰。

櫻井 ずっと「櫻井智」をやってきて、どこかでバイトしたこともなかったんですよ。それでおそば屋さんの「急募」って貼り紙を見て、しかも「お皿の洗い場」って文字に引かれて(笑)。ほんの2週間でしたけど、再び「櫻井智」として仕事をやっていきたいと思いました。

──同時にオファーがいくつも舞い込んだのはさすが。さて、出発点は5分間の深夜アニメ「レモンエンジェル」(フジ系)の声優と、同名の派生グループとして主題歌も担当していますが。

櫻井 そのアニメの原点である「くりいむレモン」は、中学の時に男子が部室に隠していたのを見つけ、衝撃を受けたんです。

──80年代の青少年にとっては、ムズキュン悩殺コミックの傑作。ただ、悩ましいセリフも出てくる。

櫻井 そうなんです。私、まだ16歳だったので「危うい声はないですよね」と念押ししたんですけど、やっぱり「あン、うン」と連呼してました(笑)。

──さらに、声を担当した3人は、ライブアイドルとしても多くの伝説を残す。

櫻井 はい、パンチラアイドルと言われていました。やたらと短いスカートだとか、長めのシャツでスカートすらもないとか。それでデパート屋上やサンシャイン噴水広場などのステージをこなしていましたよ。

──ライブは異様な人気だったようで。

櫻井 シャッター音とかフラッシュの光とか洪水のようでしたね。ある意味、カメラ小僧さんに育てていただいたようなもので(笑)。

──やはり、パンチラの瞬間に集中する?

櫻井 あの時代は、そんな感じでしたよね。松田聖子さんや小泉今日子さんも、フリフリスカートで歌ってらっしゃいましたし。それにしても、なんでこんなに私たちのことを知ってて集まってくださるんだろうと思いましたよ。

──5分間とはいえ、アニメの視聴率が高かったから。

櫻井 ああ、そうですね。アニメの直後に明石家さんまさんの「さんまのまんま」だったんですけど、視聴率で上回ったと聞いたことがあります。

──それはスゴい!

櫻井 ずっとアイドルになりたかったので、3年間やれたことは思い出です。ただ、80年代後半は「アイドル氷河期」と呼ばれ、また88年の自粛ムードと重なって、あまり賞レースの場がなかったのが残念でした。

──ただし、声優と並行してのソロ活動では大ヒットを連発。

櫻井 はい、アニメの「マクロス7」のアルバムはオリコン7位に入りました。

──復帰とともに、再びアルバムのリリースも楽しみにしています。