クレジットカードやポイント、キャッシュレスのお得な情報を紹介する【お得なクレカ・ポイント活用】。今回は2021年8月3日から提供が開始された少額融資サービス『メルペイスマートマネー』について紹介します。

メルカリ利用者は、いざという時のために覚えておきたい。

申し込みから利用まで『メルカリ』アプリで完結

『メルペイ』が新たに『メルペイスマートマネー』という少額融資サービスを開始しました。 必要な時に1000円〜20万円の範囲内で、お金を借りることができ、借りたお金はメルペイ口座に残高として付与されます。
『メルカリ』アプリだけで申し込みから審査、利用までが完結します。

このサービスのユニークなところは、一般的な金融システムでは職業や年収といった属性情報を元に与信が行なわれるのに対して、『メルカリ』の利用実績等を元にして審査され、金利や利用限度額などが決まるところ。

例えば、丁寧に『メルカリ』の取引を完結していたり、たくさん出品している人は、その実績が反映されて、金利が下がったり、利用限度額が上がる可能性があるのです。そして借りたお金は『メルカリ』のポイントや売上金でも返済することができます。

『メルペイスマートマネー』の操作画面。

利用できるのは20歳以上70歳以下で、次の3つの条件を満たしている人。

1.引き落とし用の銀行口座を登録済みであること。
2.本人確認(eKYC)済みであること。
3. 『メルペイスマートマネー』の審査に通過していること。

返済は、銀行引き落としやコンビニ支払いのほか、『メルカリ』のポイントや売上金でも可能。金利は年率3.0〜15.0%で、『メルカリ』の販売実績などから将来の販売傾向をAIが診断します。利用しやすい条件に優遇してもらえることもあるそうです。

次回の返済日や残額、利息の合計などをいつでも『メルカリ』アプリで確認でき、返済イメージがつかみやすいという特徴もあります。申し込み時に返済シミュレーションができるので、自分が返済できる範囲内の金額を考えて利用できます。

『メルペイスマートマネー』のサービスが誕生した背景

『メルペイ』では2017年から『メルカリ月イチ払い』というサービスを提供しています。これは、その月の『メルカリ』での購入代金を翌月にまとめて支払えるというサービスです。
このサービスを拡充し、2019年からは『メルカリ』だけでなく、『メルペイ』での決済代金についても翌月にまとめられる『メルペイスマート払い』を提供。現在は支払い代金を分割できる定額払いにも対応しています。

これらは『メルカリ』の利用実績を元にした信用を用いたサービスです。『メルペイスマート払い』利用者の約半数が支払いに『メルカリ』の売上金を利用し、99%以上の方が利用分をちゃんと支払っているそうです。

今回の『メルペイスマートマネー』はこれらのサービスを約4年間、運用した実績をふまえたもの。従来の属性情報の与信では融資を受けにくかった年齢の若い人も利用しやすくなります。

『メルカリ』をよく利用する人なら覚えておくと、いざという時に役立ってくれるかも。ただし、利用する場合は返済できる範囲で計画的に、をお忘れなく。

メルペイスマートマネー

■プロフィール

カード・クレカの賢人 綿谷禎子

ライター、「All About」ガイド。情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌『DIME』を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手掛ける。