新型コロナウイルス影響で引き続きステイホームが求められています。人に会わないとつい、美容に関する関心やケアがおざなりになりがちな人もいれば、しっかりと美容に関する意識を持ち続ける人も。コロナ禍では美容に投資した金額に差がはっきりと出そうです。

東京に続いて美容にアグレッシブなのは愛知県

リクルートの「ホットペッパービューティーアカデミー」では、過去1年間の美容室やネイルサロン、エステなどの美容サロン全般利用における美容意識を、都道府県別にアンケート調査をしています。まずは過去3か月に美容サロン全般を利用した金額を都道府県ごとに集計。その平均金額ランキングは以下の通りとなります。

東京通勤圏が多いいかと思いきや、関東でランクインしているのは東京と神奈川だけでした。

1位は「東京都」。流行や美容に関しての感度が高く、コロナ禍でもお金を投資して美を高める努力をしている人が多いのでしょうか?また家賃や物価も高いので、美容サロン全般の利用料金も相対的に高くなっている部分もあると考えられます。

東京に続いたのは「愛知県」ですが、愛知といえば思いつくのが「名古屋巻き」と名付けられた、大き目の縦巻きカールでふんわり感を出すヘアアレンジ。名古屋巻はコテを自分で活用しつつ縦ロールをつくる必要があるので、それなりに手間がかかります。手間をかけても女性らしくかわいらしくありたい、そんな意識の高さが垣間見えますが、そう考えると愛知県美容サロンの利用料金が高いのも納得できる気がします。

女の子らしいふんわりパーマは手間がかかります。

ネイルサロンやエステなどの利用率は東京が1位だけど……

続いて同調査では、美容サロンの中でも“美容室”だけに限定した年間利用金額を算出。こちらも都道府県別に高い順で集計しており、その平均金額ランキングは以下の通りとなりました。

愛知に続いて美容に意識が高いのが富山県。その理由は何でしょうか?

美容サロン全般では1位だった東京都は5位。ホットペッパービューティーアカデミー」研究員・田中公子さんによれば、東京都は「ネイルサロン」や「エステサロン(ボディ/痩身)」、「リラクゼーションサロン(着衣・脱衣)」、「アイビューティーサロン」の利用率は1位だったそうです。そんな東京都以上に美容室にお金をかける都道府県が4つもあり、中でも1位となったのは愛知県でした。やはり名古屋巻き発祥の地は伊達ではありません。

ちなみに田中公子さんによれば、最近愛知県で流行しているのは名古屋巻きではなく、韓国や中国の流行を取り入れた巻き髪なのだといいます。さらにカラーやパーマの利用回数が全国平均より多いデータもあるそうで、高い美容意識がうかがえる結果となりました。

たとえ誰にも会えなくても、美容室やネイルサロンで施術をしてもらえると、気分がアガります。コロナ禍ではなおさら、そんな気分になるのも貴重ではないでしょうか?

【調査概要】
調査名:「都道府県別」20代・30代女性の美容意識・実態調査
調査手法:インターネットリサーチ
調査時期:2021年2月26日(金)〜3月9日(火)
調査対象:全国の20〜39歳の女性1万8,712人
(各都道府県400人、鳥取県、島根県、徳島県、高知県については回収目標数に達しなかったため、ウェイトバック集計で補正)