NZ戦では69分から登場し、PK戦でも3人目のキッカーとして見事に成功させた中山。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 東京五輪の準決勝スペイン戦を前に、日本代表の中山雄太は8月2日、試合会場の埼玉スタジアムで前日会見を行なった。

 対戦相手のスペインとは、7月17日に五輪本番前最後の親善試合を行ない1-1で引き分けた。しかし中山は、再戦ではその時と全く違うモノになるという。

「ご存知のとおり僕らは(スペインと)親善試合を戦い、ドローで終わった。僕たちもこの期間を通して成長してきた通り、彼らもこの期間でチームとして成熟してきていると思う。あの(親善試合の時の)印象ではないと思っている」と気を引き締めた。

 中山が感じていた成長は、課題を見つけ解決してきた自信でもあるという。

「選手のひとりとして、成長が欠かせないことは全体で共有していた。一人ひとりがトライして、チャレンジしていく精神を大切にしながら、自分たちで課題を見つけていくということをすごく意識していた」

 そうして見つかった課題を試合の中で修正してきたことが、現在の結果に繋がっているという。

「グループリーグ、準々決勝でやってきた相手とも違うので、新たな課題も見つかると思うが、それを試合の中でも修正し、スペイン戦でも新たな成長を求めてやっていきたい」
 
 あと1勝でメダル獲得というところまで昇ってきた。

「まず金メダルというところには強い意識は変わらず、むしろその想いは強くなる一方。ただ、目標に対しては、一つひとつ目の前のものを全力で取り組んだ結果についてくるものだと思っている。五輪への準備期間もそうですし、その前の活動からもそうですが、一つひとつ積み上げてきたものの先に今がある。金メダルという目標へは強い気持ちを持ちつつも、まずはスペイン戦に全力を注いで、勝ちをもぎ取るということに全身全霊をかけていきたい」

 これまで森保一監督が口を酸っぱく言い続けた「良い準備をして、目の前の1戦1戦を」というフレーズが確かに刻まれているようだ。

 日本代表にとっての大一番、東京五輪の準決勝スペイン戦は8月3日、埼玉スタジアムで、20時にキックオフされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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