ケイン(左)とグリーリッシュ(右)。コロナ禍で経済的打撃を受けるなか、W獲りは現実的ではない。(C)Getty Images

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 コロナ禍の経済的打撃による影響が大きい今夏のマーケットだが、そのなかで大型補強を進めてきたのが、ジェイドン・サンチョやラファエル・ヴァランヌを獲得したマンチェスター・ユナイテッドだ。

 地元のライバルに対し、前線強化が注目のマンチェスター・シティは、アストン・ビラのジャック・グリーリッシュ獲得が騒がれている。英衛星放送『Sky Sports』は先日、1億ポンド(約140億円)という条件をアストン・ビラが受け入れると報じた。

 ユース出身のキャプテンをアストン・ビラが手放したくないのは当然だ。グリーリッシュに延長条件を提示し、慰留を目指していると言われるが、本人がステップアップを望んだ場合は、巨額と引き換えに送り出すかもしれない。

 その場合、シティはトッテナムのハリー・ケインを断念することになるという。イギリス『Manchester Evening News』は8月1日、グリーリッシュが加入すれば、プレミア王者のケイン獲りは実行不可能になると報じた。
 
 ケインは以前、英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、シティ加入に前向きなコメントを残した。だが、トッテナムは主将の退団を望んでおらず、1億ポンド超の評価額をつけている。シティがグリーリッシュとケインのダブル獲りを目指すには、2億ポンド(約280億円)超が必要だ。

 セルヒオ・アグエロの退団もあり、ストライカーの獲得が必須とも言われるシティだが、このコロナ禍において、2選手の獲得に2億ポンドを超える投資は非現実的かもしれない。

 大型補強のユナイテッドや、タイトル奪還を目指すリバプールらの“挑戦”を受けるシティが、新たに獲得するのは誰になるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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