発表数日後に娘2人とランチを楽しんだ保奈美

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人の目を気にしてか、麦わら帽子を目深にかぶった黒い長袖のシャツ姿の女性が、都内の飲食店に入っていく。次女、三女と思しき2人とランチを楽しんでいたのは、7月16日に電撃離婚を発表した鈴木保奈美(54)だ。

発表の数日後に本誌が目撃した彼女の表情に、暗い陰りは見られなかった――。

「私が離婚の話を聞かされたのは、2人が発表する少し前のことでした。それまでは何も知りませんでしたから、最初は本当にびっくりしたんです」

本誌にそう語るのは保奈美の実母。今回の離婚について、胸中をこう明かす。

「『私、もう決めたの』と言われたらね。それにあの子も立派な大人ですから……。しっかりと考え抜いて決断したんでしょう。何も言うことはありません。保奈美の3人の娘たちも元気ですし、離婚へ理解も示してくれているみたいです。 なので、私としては保奈美や孫娘たちのこれからの幸せを願うだけですよ」

今回の離婚に至るまでの決断には所属事務所の社長でもある石橋貴明(59)の“束縛”が影響しているという。

「結婚してから22年半たっていますが、石橋さんは鈴木さんに対しての制限がとても多かったんです。特に仕事が関係する際は顕著で、帰宅時間を報告させたり、打ち合わせのための会食でも、深夜帰宅はNGだったりしました。またドラマで共演する俳優について根掘り葉掘り聞き、『現場では必要以上に仲よくするなよ』とくぎを刺すことまであったそうです。

石橋さん的にはあくまで“事務所の社長として”言っていたつもりだったと聞いています。鈴木さんとしては、仕事関係者とコミュニケーションが取りづらく、“女優業を妨げる夫の束縛”だと強く感じていたみたいですよ」(映像制作関係者)

■2年前から…保奈美の“周到すぎる”離婚準備

’17年の『婦人公論』12月号で、

《3人の娘の子育てが一段落し、ようやく自分の時間と余裕が持てるようになり、ドラマや映画のお話を受けられる環境が整ってきました》

と語り仕事へ意欲を見せていた保奈美。それだけに石橋による束縛には耐えられなかったようだ。

「子どもに手がかからなくなり、本格再開した女優業では、ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)に出演し高評価を得るなど手ごたえを感じて、仕事に積極的になっていきました。そこへ石橋さんによる数多くの制限は、大きな負担に感じたんでしょう。『束縛はもうイヤ!』と離婚を決意したのだといいます。

2人の間では、2年ほど前から話し合いが行われていたと聞いています。ですが、石橋さんは当初、かたくなに離婚を受け入れなかったそうです」(芸能関係者)

そこで、保奈美は周到に離婚への準備を進めてきたという。

「鈴木さんは3人の実の娘にくわえて、石橋さんの前妻の子で義理の娘である石橋穂乃香さん(31)にも、1年半ほど前から『離婚することになるかもしれない』と打ち明けていたそうです。穂乃香さんは女優として活動しており、先輩である鈴木さんとはもともと親しい間柄でした。この話を聞いた穂乃香さんは『本人たちが選んだことならそれでいいと思う』と2人の離婚に反対せず容認したといいます。

穂乃香が義母である保奈美に理解を示したことで、最終的に石橋さんも離婚はもう避けられないと悟ったのでしょう。鈴木さんは義理の娘も味方につけて、娘4人で外堀を埋めていったのです。型破りで鳴らした彼も、さすがに“屈服”するしかなかったと思います」(前出・芸能関係者)

■石橋が感じていた穂乃香への負い目

今回の保奈美の離婚決断について、夫婦問題研究家の岡野あつこさんはこう語る。

「鈴木さんと石橋さんのように長く夫婦生活を送ってからの離婚は、妻側から切り出されることが多いです。というのも、妻として母として家庭に人生の大半をささげてきたなかで、子どもから手が離れてくると自分について振り返る時間が増えてきます。そうなったとき、特にまだ50代半ばくらいだと『残りの人生は悔いなく自分のために使いたい!』と思い、自由のために離婚を望むようになります」

離婚に向けて、保奈美が取った“作戦”についても、岡野さんはこう推察する。

「今回のように一方が離婚に反対したときに、子どもの協力を得て熟年離婚に至るケースは、実は多くあります。弁慶の泣きどころを攻めるといいますか、頑固な夫が言うことを聞くような人に動いてもらうんです。

石橋さんはすでに離婚を経験させてしまった穂乃香さんに対して『申し訳ないな』という負い目があると思います。逆に保奈美さんにとって穂乃香さんは同じ女優の道を歩んでいるので、仕事をしたい気持ちは同意されやすかったのでしょう。そのため、早いうちに穂乃香さんに離婚の意思を伝え、自分の心情を理解してもらい、石橋さんに離婚を認めるよう味方につけたのは賢明な選択だったのではないでしょうか」

保奈美と義理の娘による“女優同士の密謀”に石橋が屈服する形となったのが今回の離婚劇――。

離婚発表の際、《子育てが一段落した事を機に 今後は所属事務所社長と所属俳優として 新たなパートナーシップを 築いて参ります》とつづっている。

冒頭のランチを終えて、娘たちとともに家路につく保奈美の足どりは軽かった。彼女の“勝利宣言”の背景には4人の娘の協力を得た“束縛夫包囲網”があったようだ――。