今回は、百貨店でのお得な情報を紹介します。「株主優待カード」についてです。

百貨店株主優待カードとは?

筆者は昨年に百貨店の株を購入しており、株主優待カードが届きました。株主優待カードはクレジット機能がありません。従って、提示しても支払いは別のカードになります。

現金または百貨店のクレジットカードを利用する事ができますが、百貨店のクレジットカードのポイントは貯まりません。

ポイントが貯まらなくてもお得なのが割引特典です。通常、百貨店のクレジットカードを利用した場合は高い還元率のポイントが貯まります。例えば、タカシマヤカードを利用すると初年度から8%還元(対象外商品もあります)ですが、株主優待カードを提示した時には8%のタカシマヤポイントは貯まりません。

しかし、株主優待カードを提示すると10%OFF。ポイントが貯まらなくても10%OFFになるのであれば非常にお得ですね。

イメージ

また、通常デパ地下は8%等のポイントが貯まりません。基本的には1%還元となります。従って、デパ地下ではあまり百貨店のクレジットカードを利用するメリットはないのですが、なんと株主優待カードの場合はデパ地下も対象に。百貨店で自分にご褒美としてスイーツを買うときにも株主優待カードを提示すれば10%OFFです。

もちろん、超ハイブランド商品は対象外の物が多く、ルイ・ヴィトンやロレックス、シャネル、パテック・フィリップなど株主優待カードを利用できない店舗もあるので、事前に確認しましょう。

オンラインで利用できる場合も

コロナ禍で百貨店に行くのもなぁと思っている場合、オンラインショッピングで利用できる百貨店もあります。

高島屋の場合は高島屋オンラインストアで、三越伊勢丹ホールディングスの場合は三越伊勢丹オンラインストアや、三越伊勢丹のラグジュアリーオンラインストア、丸井今井オンラインストアなどでも株主優待カードを利用できます。

お中元やお歳暮で利用する事もできます。オンラインの場合は送料無料なども実施している場合も多いため、毎年定期的に送る先が決まっている場合は活用してみてはいかがでしょうか。

なお、大丸・松坂屋のJ.フロント リテイリングの場合、オンラインショッピングは対象外となっているようです。

ただし、注意が必要なのは「上限」です。株主優待カードは無制限に10%OFFになるわけではありません。保有株数に応じて上限が決まっています。

例えば、三越伊勢丹ホールディングスの場合は、100株〜300株未満の場合は30万円まで。従って優待の最高額は3万円となります。300株〜500株未満で40万円、500株〜1000株で50万円と細かく設定されています。

J.フロント リテイリングの場合は、100株〜500株未満で50万円、500株〜1,000株未満で100万円、1000株〜2000株未満は200万円です。

高島屋の場合は100株〜500株未満は30万円ですが、500株以上になると限度額なし。高島屋の買物が多い場合は株主になるのもメリット大。

もちろん、株のため購入時よりも下がる場合もあります。特定の購入ブランドが決まっていたり、定期的に化粧品を買うなど、目的が決まっていたりする場合、株主優待カードはお得ですよ。

菊地崇仁

ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。