皮膚科医が解説!知られざる「アルガンオイル」の魅力と使い方
「マルラオイル」や「グレープシードオイル」、「カスターオイル」など、スキンケアやヘアケアに使えるオイルが美容の定番品として定着しつつある昨今。
様々な種類のオイルが注目されるなかで、日本でも聞き馴染みがあるのが「アルガンオイル」。でも、実際にどんな成分が含まれていて、どんな効果が期待されているのか分からない人も多いはず。
そこで本記事では、専門家たちの解説による「アルガンオイルにまつわる基礎知識」をお届け。
解説してくれるのはこの二人
ジョジー・マランさんアルガンオイルをベースにした商品で大人気の「ジョジー・マラン・コスメティクス」創設者
パトリシア・ウェクスラー博士ニューヨークで活躍する皮膚科医
アルガンオイルがおすすめの肌タイプ
一口にオイルと言っても、成分や質感、吸収率をはじめ、どんなタイプの肌や悩みに合うのかも違います。
たとえば、カスターオイルやグレープシードオイルはべたつきがちな肌をサラサラと整えたり、ココナッツオイルやアボカドオイルは乾燥した肌に潤いを与える効果があるとされています。
アルガンオイルは、ちょうどその中間。重すぎるわけでも軽すぎるわけでもなく、多くの肌タイプに合うのが特徴です。
アルガンオイルに含まれる成分
オメガ脂肪酸、ビタミンE、リノール酸など、肌を潤し、肌のきめを整える成分が含まれています。
「肌を守り、肌に栄養を与えてくれるアルガンオイルは、肌にとってのスーパーフードと言えるでしょう」(マランさん)
コメドジェニック指数が低い
オイルを使う際に気になるのが、毛穴への詰まり。実際のところアルガンオイルも、皮膚の他の成分と合わさることで毛穴を詰まらせる可能性はあります。けれど、成分自体が“毛穴を詰まらせる”と表現される「コメドジェニック指数」に関して言えば、アルガンオイルはその数値が非常に低いのです。
完全なデータではありませんが、アルガンオイルのコメドジェニック指数は0とも言われています。フェイス用のクリームやコスメに含まれている成分よりも、毛穴を詰まらせる作用は低いと言えるでしょう。
アルガンオイルの使い方
厳密に言えば、オイルに肌を潤す効果はありません。
基本的にオイルは「蓋をするもの」であり、肌から潤いが蒸発していくのを防ぐバリアとして働いているからです。そのため、少し湿った肌の上に塗ったり、保湿液の上からマッサージするように塗り込んだりするのがおすすめ。
アルガンオイルは比較的さらりとしたオイルなので肌なじみがよく、つけた後もぬるぬるするというより、上品な輝きが感じられるつややかな肌に仕上がります。
日中の肌のてかりが気になる人は、夜の洗顔後にオイルを塗れば大丈夫。枕カバーに多少オイルが付くかもしれませんが(淡い色合いのベッドリネンなら気になりません)、使う価値は十分あり。
肌が潤って、栄養もたっぷり与えられて、そのうえ肌を整えるアルガンオイル。上手に使って、美しい肌を手に入れて!
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:中尾眞樹(Office Miyazaki Inc.)