不倫された側は、心に一生の傷を負う。表面上は許せたとしても、忘れることはできない。キャリコネニュースが行った不倫に関するアンケートには、不倫した側・された側からさまざまな体験談が寄せられている。

今回は、夫の不倫に傷つき葛藤する40代女性の心の内を紹介する。(文:コティマム)

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位置情報を追跡するとホテルに6時間


女性は、スマートフォンの位置情報から夫の不倫を知った。相手は職場の同僚女性で、投稿者より7歳年下だ。不倫相手も既婚・子持ちの母で、いわゆるW不倫だった。

「ある日、夫は『仕事に行く』と言って家を出たのに、昼間から女とラブホテルに行き、6時間くらい滞在していました。その後は2人でラーメン屋に行って、相手の自宅近くまで送っていました。途中で時間潰しするため、閉店したドライブインに停車。いつもどおりの仕事の帰宅時間に我が家に帰って来ました」

すべての道のりを位置情報で追跡していた女性は、いても立ってもいられなくなり、帰宅した夫をすぐ追及した。最初は「身に覚えがない」としらばっくれた夫だったが、女性がすべて知っていることを告げると、浮気を認めた。

「その日私は家出をして、一晩中車で泣いていました。子どもに会わす顔がなかったので、しばらくは主人の実家に預けました。仕事に行く気力もなく、1週間無理に休みをもらい、まともに食事も食べられない状態でした」

後日、謝罪の場が設けられ、女性と夫、不倫相手の3人でカラオケボックスへ。不倫相手が免許を持っていなかったため、「夫婦の車で迎えに行きました」と振り返る。

「浮気相手なんか我が家の車に乗せたくなかったのに!一から十まで何をしていたか説明させました。相手は泣いて詫びました。私は相手と主人に『お互い、自分の子どもに愛はないのか?』と質問しました。主人に対して『私に愛はないのか?』 と聞くと『ある』と……」

浮気中に妻や子どもの顔が浮かばなかったのか、と聞いても「浮かんだ」と答えた。愛があるなら、なぜ裏切ったのか。おそらく女性はその答えを聞いて、さらに苦しくなったはずだ。

「今でもその日のことを鮮明に思い出す。私の心は、苦しい」

女性は当初、不倫相手の夫も呼んで、4人で話し合いをしたかった。そして「不倫相手には職場を辞めてもらいたかったです」と語る。しかし夫は、

「相手の家庭は生活が苦しい。奥さんの収入でほぼ生活をしているから、慰謝料は取らないでやってくれ。全部自分が悪いから」

と不倫相手への優しさを見せつけた。優しさを見せるべき相手は、妻ではないのだろうか。投稿者は慰謝料を請求しなかったが、不倫相手本人が支払いを申し出てきた。

「『一度に払えないでしょうから、月々の分割でいい!その代わりご主人には黙っておきます』と言ってやりました。『今後主人とは仕事以外関わらない』と念書も書いてもらいました。最後に『アンタを殴りたいよ!』と言うと、『殴っていいです』と言っていましたが、私の手が痛くなるだけ。その場で土下座して謝ってもらいました」

これで一応決着はついたのだが、裏切られた側の心は慰謝料をもらったところで元に戻らない。

「慰謝料で何かを買っても嬉しくないし、使う気もない。全額支払ってもらったら、まとめて相手に返金してやろうと思っています。今でもときどき、その日のことを鮮明に思い出してしまいます。私の心は、苦しい」

夫を信じたくても、不倫相手が同じ職場にいれば不安になる。

「不倫を忘れることはできませんが、思い出さないように、これからもっともっといろんな思い出を作っていきたいと思います。離婚はしません。お互い、愛はまだありますから」

葛藤を抱えながらも、女性は再構築を試みている。

※キャリコネニュースでは引き続き「不倫したこと・されたことはありますか?」や「夏のボーナスいくらですか?」などのアンケートを実施しています。

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