ニューノーマル時代を腕一本で生き抜く出張シェフという働き方

写真拡大 (全5枚)

 外出自粛やリモートワークの普及により生活の中心が家庭へと移り、自炊の機会が一気に増えるなど、消費者の生活は一変しました。

コロナ禍で飲食業界の雇用不安が広がる中、店舗に頼らないニューノーマルな働き方として「出張シェフ」が注目されています。

出張シェフサービスを運営する「シェアダイン」では、コロナ禍の影響が出る以前の2019年と比較すると、シェフの登録人数の増加ペースが約12倍に増えており、2021年以降は、毎月100名前後のシェフが新規登録しています。

コロナ禍をきっかけに出張シェフの活動を始めたシェフの中には、レストラン勤務の頃と比較して年収が2倍になったシェフや、年収1,000万円を目指せるようになってきたシェフが出てきています。

アフターコロナのニューノーマル時代到来をきっかけに、新しい働き方に挑戦している3名の出張シェフをご紹介します。

【関連記事】超一流の料理人が、店舗に頼らない「出張シェフ」を選ぶのはなぜか

深沢絢シェフ

栄養士専門学校及び調理学校を卒業後、外資系ホテルやフレンチレストラン等で約10年間料理人として勤務。2021年1月にシェアダインに登録。

「以前に比べて30%ほど収入がアップしました。お客様にアウトプットでき、評価される場でもあるので技術の鍛錬になります。これからも出張シェフ1本でやっていきます。」

福士将太シェフ

都内イタリアンレストランでの勤務や、本場イタリアで修行を積んだのち、2020年10月にシェアダインに登録。2021年春から出張シェフとして独立。

「コロナ禍を経て、働き方が一気に広がったことで、フリーランス料理人として腕一本で生きていこうという決心がつきました。店舗勤務100%だった頃より、今の方がモチベーションも高いですし、収入も増えているので、腕一本でもやっていける自信がつきました。

シェアダインでは『ハレの日』だけではなく、作り置きなどお客様の「日常」を豊かにできるこれまでになかったサービスだと思います。お客様の日常に寄り添ってる分、短期間でのリピート率が高く、定期利用のお客様が多いため、安定した収入源になる集客力を持っています。また他のシェフからも自分を紹介いただいたり、お客様がお客様を呼んでくれるような好循環があるのが特徴だと思います。

フリーランスのシェフとして自分が新しいロールモデルとなり、背中を見せていきたいと考えています。」

Ryuシェフ

調理師専門学校時代にフランスに留学、3つ星レストランで研修を積む。卒業後は都内フレンチレストランなどで勤務。2020年4月にシェアダインに登録。

「2020年4月、勤めていた飲食店の休業をきっかけに、気になっていた出張シェフに挑戦しようとシェアダインに登録しました。

出張シェフとしての収入は着実に増えてきており、今月の出張シェフの収入は、飲食店のみに勤めていた頃の収入を大幅に超えました。個人の努力次第で安定して稼げる職業として、出張シェフを目指す人が、今後さらに増えていくと思います。」

ニューノーマル時代を、腕一本でしなやかに生き抜く料理人の今後の活躍が楽しみですね。

[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。