若干14歳ながらも、10年以上のキャリアを持ち、映画、ドラマ、CM、バラエティーにと常に引っ張りだこの女優・田牧そらが初主演、そしてその親友役をドラマ初出演の山粼天(櫻坂46)が固めるという注目のWOWOWオリジナルドラマ「ショートショート劇場『こころのフフフ』」。


「短くて・不思議で印象的な結末のある」物語の連続となるこの「こころのフフフ」に挑む、田牧そらと山粼天を訪ね、その意気込みや撮影エピソードを聞いてみた。


――田牧そらさんは初主演、山粼天さんドラマ初出演となりますが、ご出演決まった際のお気持ち振り返られていかがですか?

田牧そら

私は凄くビックリしましたし、選んで頂けたこと、信じてもらえたことが凄く嬉しかったです。

この嬉しさのおかげで、「お芝居頑張ろう!」と思えることが出来ました。

現場は同世代の方ばかりで、自分に無いものを持っている子も多くいたので、たくさんの刺激を受けました。

それと同時に自分の持ち味や良いところも見つけることが出来た気がしています。


山粼天

私は演技やお芝居の経験もほとんどなく、生まれて初めてのオーディションだったので、一生懸命はやるけど「絶対に落ちるもの」という姿勢で挑んでいました。

なので、まさか受かるとも思っていなくて本当に驚きました。

現場に行って日々同年代の子たちがお芝居する姿を見て、凄くいい刺激になりました。

毎日違った体験が出来て、自分なりに成長も出来たんじゃないかと思っています。



――下駄箱ではレタスを使って告白、床に着くほど長い袖など不思議な世界観が印象的な「こころのフフフ」ですが、作品に触れた際の印象はいかがでしたか?

田牧そら

もう、こんなに台本でゲラゲラと声を出して笑ったのは初めてというくらいに読んでいるだけでも楽しくて。。

これまでに色んな作品を見てきたんですが、はじめてと言いますか、物凄く新しい作品だなと感じました。

そんな作品に携われるということで、撮影をするのが楽しみな気持ちでいっぱいになりました。


山粼天

私にとっては、「はじめての台本」だったので、台本の読み方を学ぶところからスタートしました(笑)

読み進んでいくと、裏切られたり、予想外の展開になったり…、それにこの作品だと言葉だけではイメージできない部分も大きいじゃないですか。

「靴下がぶら下がっていて〜」なんて口頭で説明されても、「何言ってるんだろう?」ってなってしまって。


一同

(笑)


山粼天

台本を何度読んでも理解が追いつかない部分もあったので、毎回現場へ行くのが楽しみでした!



――田牧さんは「笑いをこらえるのに必死でした」、山粼さんは「本当の学校に通っているような気持ちになりました」と振り返られていますが、撮影現場で印象的だった出来事やエピソードなど教えてください。

田牧そら

現場は本当に学校みたいだったんです。

普段の現場は年上の方ばかりなので、本当に「実際の学校みたいな現場」というものが私にとって凄く新鮮でした。

同年代の方のお芝居を間近で見る機会はこれまであまりなかったので、みんなのお芝居をみて勉強になりました。

これまでは「自分にも足りないものもあるんだろうな〜」となんとなく思っていましたが、同年代の方と自分を比較することで、「テンポ感、リズムの良い芝居」が自分に足りないものなんじゃないかと具体的に見えてきました。

楽しいことも多い現場でしたが、それ以上に学べたことの多い現場でした。


山粼天

私も「本当に学校みたいな現場」という印象です。

もうみんな仲良くなりすぎて、休憩中に盛り上がっちゃうんですよ。

それで、時期的なこともあったと思うんですけど、学校の先生に怒られるテンションで、スタッフさんに全員が叱られるということもありました(笑)

それこそ男の子たちは学校の休憩時間みたいにはしゃいでいるタイミングも多かったので、スタッフさんたちは常に学校の先生のように見守ってくれていました。

――お2人は初共演ですが、お互いの第一印象いかがでしたか?

山粼天

私は「年下の子」と聞いて、まず「そんな子がいるんだ!?」と驚きました(笑)

私はいつも現場で一番年下で、同世代の子とお仕事をしたことがなかったので。

なので、まず困ったのは、「どう接していいのかな」ということです。ところが、接してみると…、そらちゃんオトナな雰囲気なんですよ!落ち着いてらっしゃるので(笑)

しゃべりやすかったですし、同じ空気感を持っているなと感じました。


田牧そら

確かにお互い人見知りなので、その点は「ちょっと似てるな」と思いました。

そこから話していくうちに仲良くなれました。

仲良くなって思ったのは、「やっぱり、あすか(鳥居あすか)だな」ということです。

しっかりしているところももちろんあるけど、ふざけるところもあるので、いっしょに笑える。そんなところに、あすかを感じました。

自分と似ていて、話しやすいこともあり撮影では、いっぱいふざけました(笑)


山粼天

いつだったか、現場の机に台本がたくさん乗っていて、それをペラペラめくっていたんですよ。

そうしたら、そらちゃんが「それ全部もってきたんですか!?凄い量ですね!」って言うんですよ(笑)

普通、台本って一人に一冊だし、「なんとなく見てるだけなのかな〜」とか少し考えるじゃないですか。

それなのに、見たそのままの情報を捉えて、私の目の前にある台本が全部私の物なんじゃないかと思っちゃうっていう(笑)


田牧そら

だって、すっごい真剣に見てたんですよ!!沢山印刷して持ってきたのかと思っちゃった(笑)


山粼天

でもそのことで、「この子は真っすぐに人のことを見てるんだな」と思いました。

今でも真っすぐだな〜と思ってます。



――作品の不思議な世界観にちなみ、お2人が最近「不思議だな」と思ったことがあれば教えてください。

田牧そら

不思議だなと思うことは、「身長が全然伸びない」ということです。凄く寝てるのに!

天ちゃんと、小太郎(瀬川小太郎役:大西利空)の2人はどんどん身長が伸びてるのに、真ん中にいる私だけ伸びないというのが不思議でしたね。


山粼天

オープニング撮影で並んだ時には私の方が小太郎より背が高かったと思うんですが、撮影中に身長抜かされたんですよ!


一同

ええぇぇぇ!?


山粼天

ホントにビックリしましたね。

私も撮影中に0.5僂らい伸びてるはずなので、小太郎は2僂らい伸びてるんじゃないですか!?


田牧そら

それなのに私は全然身長が伸びてないという。


一同

(笑)


山粼天

私は最近、走るのにハマっていて、アプリで走った距離や1キロ当たりのタイムなんかを計測してるんですが…、消費カロリーが不思議で仕方ないんですよ!

あんなに走ったのに、全然カロリーが消費されてないんですよ!

それに比べて食べ物のカロリー表示とかには結構高いカロリーが書かれていたりして…、それを考えるともう、なにも食べられないじゃないですか!


一同

(笑)


山粼天

なので私は、この消費カロリーが不思議で仕方ないですね。



――それでは最後になりますが、「こころのフフフ」の魅力を読者に向けてアピールよろしくお願いいたします。

田牧そら

この作品を通して、私自身すごく元気をもらいました。

悩んだところもあったし、不安に思ったことも沢山あったんですが、現場でのお芝居が本当に楽しくて。

「奥野こころ」から学ぶことも多く、撮影している最中に「こころみたいに強くならなきゃ!」と感じることも多々ありました。

そんな作品の魅力が沢山の人に届くと嬉しいです。

「よし!もっと前に進みたい!」と思ってもらえるような作品に仕上がっていますので、みなさん是非楽しみにしていてください。


山粼天

私はドラマを見ることが好きで、色々な作品を見てきましたが、「こころのフフフ」は今までに出合ったことのない世界観です。

構成もテンポも独特ですし、お話自体が短いからこそ展開も早いし、何回も「見たいな」と思える、続きの気になる作品に仕上がっています。

主題歌も大好きな曲で、歌詞もドラマの世界観にピッタリです。

撮影現場の和やかな空気感、ユーモアのあるストーリー、こころの温かい雰囲気、そして少し考えさせるようなメッセージ。これら全てが、“一式まとめて愛らしくなるような作品”です。

「こころのフフフ」がみなさんの愛しい作品になることを願っています。


<スタッフクレジット>

田牧そら
ヘアメイク:石邑麻由
スタイリスト:野田さやか

山粼天
スタイリスト:市野沢祐大(TEN10)
ヘアメイク:田村なおこ


カメラ:加藤千雅



【「こころのフフフ」概要】

タイトル:WOWOWオリジナルドラマ「ショートショート劇場『こころのフフフ』」

企画:亀山公亮、千原秀介(AOI Pro.)

原案:田丸雅智

脚本:吹上よう

監督:村尾嘉昭(「死にたい夜にかぎって」「アンナチュラル」)

音楽:遠藤浩二(「連続テレビ小説 とと姉ちゃん」『かぐや様は告らせたい』『映画刀剣乱舞』)

主題歌:Vaundy『世界の秘密』(SDR)

出演:田牧そら、山粼天(櫻坂46)、大西利空

プロデューサー:大木綾子、大高さえ子

制作協力:TBSスパークル

製作著作:WOWOW