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大切な話が何故か頭に入ってこないのです!

大谷翔平さんのホームランダービーにわいた13日午前。僕は最寄りの書店に向かっていました。羽生結弦氏が表紙に起用され、スペシャルインタビューで登場するという雑誌「FRaU」を買い求めるためです。もともと買うつもりではいたものですが、日付変わった午前0時に公開された先出し動画が「絶対に買わねばならぬ」と一層強い決意に至らせました。実にけしからん動画であります!

↓ダメだ!何やらすごく人類にとって大切な話をしているのに、全然頭に入ってこない!

「いきなりのサマーニット!!」
「清潔感マックスパネェずら!」
「何か揺れてる!ベンチ座ってる!」
「羽生氏の隣、空いてますよってね!」
「やっぱボーダー似合うのよねぇぇぇ」
「ボーダー&ステップ&ターン!」
「いかんいかん全然話聞いてなかった」
「自然な、自然を守る話だな」
「へー森を守ってるんだ…」
「バイオマスの容器なんだな…」
「段ボールの箱なんだな…」
「あー、手キレイ!ホントキレイ!」
「って、それ使ってるのぉ!?」
「しかも敏感肌だって!!」
「全身の肌が敏感だねってか!」
「いかんいかん全然話聞いてなかった」
「ていうか、そのボトルの振り方!」
「世界ボトル振りカワイイ王者かよ!」
「やめろ!ボーダーを間に挟むな!」
「ボーダーが心のボーダーを越えてくる」
「いかんいかん全然話聞いてなかった」
「やっぱりサステナブルは大事だよね…」
「ぐはぁっ!ボーダーで腕組み!」
「袖まくって腕組みして目線!」
「やめろ!袖をまくるのをやめろ!」
「ほら見ろ!記憶が全部一回飛んだぞ!」
「はいはい、自然のなかの資源…」
「環境の話を聞くぞ、環境の話を聞くぞ」
「やめろ!ボーダーで振り向くのを!」
「ボーダーで振り向いたら見てまうやろ!」
「そろそろ環境のことを考えねば…」
「環境を守るぞ、環境を守るぞ」
「ぐはぁっ!そこでハイキックなの!?」
「なんでハイキックなの!?」
「ノリで脱いじゃう的な現場の空気!?」
「そして連続カワイイ動画攻撃!」
「ボトルの隙間からひょっこりはん!」
「ぷしゅううううううううう」
「何も、頭に、残ってない…」

もうちょっとで環境とかサステナブルとかに心が向きそうになるのに!

あとちょっとのところで雑念が!

※結局このあとめちゃめちゃリピート再生した。



どうやら今号は「FRaU」さん全体でSDGsをテーマに特集を組んでおり、羽生氏はコーセーさんの雪肌精アンバサダーという立場から、自分自身と雪肌精の取り組みを紹介していくということのよう。羽生氏は愛用している雪肌精の化粧水を紹介しつつ、そのボトルやパッケージが環境に配慮されたリサイクルしやすく負荷の少ない製品であることを説明しています。早速アンバサダーとして大活躍です。

羽生氏自身はSDGsのなかでも特にゴミの問題に意識が向いているようで、環境負荷の少ないプロダクトを選ぶことや、遠征先なども含めてしっかりとゴミの分別をすること、マイボトルを活用することなどを心がけているといいます。そうした姿勢と雪肌精ブランドの取り組みとが同じ方向を向いているというのも、このようにアンバサダーとして活動をつづける「共感」でもあるのだなと改めて思います。自分でラベルを剥がすより、メーカー側がラベルレスにしてくれたら、ラクで確実ですからね。

取材は新緑の頃の仙台で行なわれたそうですが、映像や写真で見える美しい緑と、そこにたたずむ清潔感を具現化したような存在が、「あぁ、またこの街に行きたいな」「こういう場所が好きだな」と素直に思わせてくれます。羽生氏の「自然の限りある資源を持続可能なものにしていくことが大切」という言葉も、自然と文明とが一体となった故郷・仙台で育ったという部分が少なからず影響しているのでしょう。街並みを貫く緑の通り、あの街をパレードしたときの喜びは忘れがたい思い出です。

早くそういうものが帰ってくるといいなと思わずにはいられませんし、そういう環境を守っていきたいなと思います。海や森や空や街が、どれも豊かに持続していくことが、生命としても暮らしやすく望ましいものであるはず。まだ頭のなかにはボーダーとか、珍しいダボダボ系のニットとかが揺らめいていてしっかりと考えることができていないのですが、未来への取り組みとして意識していきたいなと思います。

↓環境に関するお話についてはコチラでお読みください!動画を見る前に読むのがオススメです!


↓ちなみに取材中には鳥がざわつき、羽生氏が「仙台の鳥たちがすみません」と場を和ませる場面もあったとのこと!

鳥:「羽生さんだーーーーーー!」
鳥:「羽生くんきた羽生くんきた」
鳥:「あああああああああああああ」
鳥:「ボーダー!サマーニット!肌白っ!」
鳥:「動いてるよ!動いてる!」
鳥:「どうしようどうしよう」
鳥:「ヤバイ、ドキドキで落下しそう」
鳥:「無理!羽ばたくの無理!」
鳥:「卵出そう」
鳥:「どうすればいいのこれ!」
鳥:「とまろう!とまろ!肩に!」
鳥:「無理無理無理無理無理無理」
鳥:「眩しくて肩が見えない」
鳥:「ブッダの肩よりやばくね?」
鳥:「鳥史上最高難易度やんコレ」
鳥:「とりあえず足消毒してくる」
鳥:「あー、豆まかないかなぁ」
鳥:「豆まいてくれないかなぁ」
鳥:「羽生くんの豆食いてぇなぁぁぁ」
鳥:「卵出た」
鳥:「とにかく上でまわろう!」
鳥:「そしたら手とか出すかも」
鳥:「鳥来たら手出すべ」
鳥:「人間は100%やるからなソレ」
鳥:「いくぞ、いくぞ、いくぞ!」
鳥:「あーーーーコッチ見たああああ!」
鳥:「無理無理無理無理無理無理」
鳥:「落ちる落ちる落ちる落ちる」
鳥:「完全にFRaU落ちですうううう」
鳥:「卵あげてくる」
鳥:「ぴいいいいいいいいいいいい」
羽生氏:「仙台の鳥たちがすみません」
一同:「(笑)」「(和)」

仙台の鳥たちだってそうなるって!

こんなん見せられたら!



インタビューではSDGsの話以外にも羽生氏の近況などがつづられていますし、羽生氏のページ以外も読みごたえたっぷりの内容となっていました。ジェンダーに関する基礎的な知識をはじめ、現在問い掛けられているさまざまな問題が網羅的に取り上げられており、自分をアップデートしていくにもよさそうな一冊。羽生氏本としてだけでなく、未来への意識を高める入門編として、じっくりと読んでいきたいと思います(※まだ頭に入ってこないが…)。

すでにネット書店などは予約で在庫切れとなっていたり、リアル書店でも取り置き分などがあるのか「開店直後に行ったのに、明らかに量が減っているラス2」みたいな状態でしたので、もしもまだ入手されていない方は急がれたほうがよいかなと思います。僕自身もコンビニで簡単に手に入ると思っていたので余裕かましていましたが、コンビニでは見つけられませんでしたので。

↓いやー、これはいい買い物させてもらいました!


さて、そんな満足のあと、僕に難問が突きつけられました。この雑誌には羽生氏のポストカードが付録でつくという話だったのですが、それが難易度高めのヤツだったのです。雑誌の付録なので、てっきり「あれやろ?厚めの紙が綴じてあって」「カッターで切ってくださいのヤツやろ?」「1枚の紙を十字に切って4枚に分割する系の」と思っていたのですが、よもやよもや。

↓なるほど…裁断したポストカードが袋に入っているのか…!


思いがけない工作の時間に難しい決断を迫られた僕。カッターで切り離してもいいのですが、そうすると羽生氏のページにも傷がつきかねません。しばし袋をいじっていると、どうやら綴じ込んでいるあたりにミシン線を入れてくれているようです。ははぁ、このミシン線で切れるだろうということか。

かなり用紙がしっかりしており、ミシンも浅めに入っているので切り離しは難義な作業です。チカラを入れてビリッと引っ張ってもいいのですが、それだと袋ごとビリッといきそう。慎重に定規をあてがって、徐々にミシン線のところを折ったり曲げたりしながら弱らせていきます。そしてある程度いったところで思い切って引っ張りますと……

↓取れました!


↓取ってから思ったけど、何とかして綴じたまま袋を切るべきだったかもしれない…!


出てきたのは付録とは思えないような立派なポストカード。サイズ的にはB6サイズと言えばいいでしょうか。通常の官製ハガキよりもひとまわり大きいサイズとなっています。切手を貼って送るなら120円のヤツです。「使うか使わないかで言えば使わないだろう」という見立てのもと、「使わない前提なら大きいほうがいいよね」ということでしょうか。うむ、言われてみればそうかもしれません。使わないなら大きいほうがいい!

↓通常のハガキよりもだいぶ大きいですね!


袋を切り離したあと思います。この袋には羽生氏の名前が入っているから捨てられないなと(※やっぱり取り外さなければよかった)。そして、雑誌自体も羽生氏の記事はもちろんのこと、表紙・裏表紙にも羽生氏が起用されていますし、内容的にも見どころが多いので、これはスクラップ保存などでは効かないなと。この雑誌は宝箱に入れて取っておくヤツであろうと。

と考えたとき、僕のこの消費活動はゴミゼロということになります。まぁ、僕が死んだら廃棄されるかもしれませんが、大切に取っておけば誰かが遺産として受け継いでくれるかもしれない(※SDGs達成への手法のひとつであるシェアリング)。同じような気持ちがほかの場面でも生まれれば、ひとつの物を長く使い、廃棄も少なく抑えられるはず。コストをかけても、そのぶん価値があるよい物をという消費スタイルに変わっていくことができるはず。価値ある物にしっかりとお金を投じ、それを大切に使っていくこと。そういったこともまたサステナブルな未来へと近づいていく一歩なのかなと思いました。

「大切に思う気持ち」を大切にしたい。

物も、人も、環境も。

そんなことを思いながら、今日もまた宝箱の中身が充実していく僕なのでした。



自分の身の周りを宝物で固めれば、粗末にするようなことはなくなるはず!