顔のパーツのなかで印象が変わりやすいといわれる”眉”は、メイクをする際も慎重に描きたいところ。

メイクアップアーティストの小笠原彩さんによると、よく聞く眉メイクのお悩みの一つが”眉のぼかし方”なんだそう。

「眉はぼかしたほうがいい」と聞くことがありますが、ぼかしすぎることで整っていない眉に見えてしまうこともあります。一方で、眉の輪郭をハッキリ出そうとすると、マジックで描いたようなりりしい眉になり、馴染まないなんてことも……。

実は眉は“輪郭を出す”部分と“ぼかす”部分のメリハリが大事なのだそう。今回は小笠原さんに、眉メイクの参考にしたい“輪郭を出すと眉が美しく見える部分”を描き方のテクニックとともに教えてもらいました。

輪郭を出すと眉が美しく見える部分1:眉頭

まず眉の見え方に大きく影響する眉頭。ここは好みにもよりますが、うっすら輪郭を出すことによって、整った眉の印象を与えることができます。

ただ、眉頭といっても、眉頭の先端部分は輪郭を出しすぎると、男性的でとても強い眉に見えてしまうので注意。輪郭を出したい部分は、眉頭の内側1ミリ程度の部分です。

ポイントは眉ペンシルを強く押し当てるのではなく、繊細にお肌にあてて、図の部分の輪郭を書き足して左右のバランスをとるイメージです。

もし力が入りすぎてしまうというお悩みがある方は、アイブロウペンシルの持ち方を変えてみると、力の入れ加減が変わりますよ。たとえば、ペンのお尻の方をもちながら描くと力が入りづらく、うっすらと繊細な輪郭を描くことができます。

出典: a.otsuka / PIXTA(ピクスタ)

輪郭を出すと眉が美しく見える部分2:眉の下のライン

眉の下のラインも輪郭を出すと眉が美しく見える部分です。

眉頭は眉の上下の輪郭を出すとお伝えしましたが、眉の中間部分~眉山にかけては、下のラインのみの輪郭を出すように描きます。そのうえで、眉の上のラインをぼかしてあげましょう。

こうすることで、きちんとした印象もありながら、マジックで描いたような眉ではなく、自然な印象にみせることができます。

バランスを取ることが難しい場合は、上下の輪郭をとった後に、上の部分の輪郭だけ綿棒やアイブロウブラシなどでぼかすと簡単にバランスよく描くことができますよ。

出典: a.otsuka / PIXTA(ピクスタ)

輪郭を出すと眉が美しく見える部分3:眉尻

最後にご紹介するのは眉尻。眉尻はもともと輪郭を出して描いている、という方も多いかと思いますが、特に眉尻で大切なのは繊細さです。

ポイントは先端の細いツールを使い、眉頭の際と同様に、力が入らないように気を付けながら眉尻まで描きあげること。

特に、ツールは仕上がりに大きく影響するので、眉メイクがうまくいかない方は見直してみるのよいでしょう。

筆者のオススメはアイブロウリキッド。自分に合ったツールを使うことで眉尻のラインを繊細に描くことができますよ。

眉メイクをキチンと自然に仕上げるのには、“輪郭を出す”部分と“ぼかす”部分のメリハリをつけることが大切とお伝えしました。

今回紹介した輪郭を出す3つの部分を意識することによって、理想の眉をめざしてくださいね!

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※ABC、a.otsuka / PIXTA(ピクスタ)