念願のフル代表でのタイトル獲得を成し遂げたメッシ。一方で、友人への気遣いも忘れなかった。 (C)Getty Images

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　現地時間７月10日、コパ・アメリカ2021の決勝、ブラジル対アルゼンチンがリオデジャネイロのマラカナンで開催され、１-０でアルゼンチンが勝利を収めた。

　アルゼンチンは1993年大会以来、28年ぶり15回目の南米制覇。準優勝に終わったブラジル・ワールドカップなど、あと一歩のところで涙をのみ続けていたメッシにとっては、フル代表で悲願の初タイトル獲得となった。

　仲間たちは勝利が決まった瞬間に10番に駆け寄り、胴上げして祝福。普段は物静かなメッシも破顔して喜びを表わしていた。

　そんな歓喜の輪に、外から接近したのがネイマールだ。この試合でも幾度もチャンスメークしたブラジルの10番は、試合後に涙を流していたが、ゆっくりとアルゼンチン代表に近づき、メッシのもとに足を運んだ。
 
　その姿を見つけたメッシは、仲間たちから少し離れた位置で迎え入れ、手を打ち合った後にしっかりと抱き合った。

　ふたりは10秒近く固く抱き合った後、お互いにしか聞こえない距離で何事か告げ合った。そしてネイマールは笑顔で「おめでとう」と伝えると、それを受けてメッシも笑みで応え、離れている。

　この様子は米スポーツチャンネル『Fox Sports』の公式アカウントで「メッシとネイマールの間には、リスペクト以外なにもない。コパ・アメリカ決勝のあと、長い間抱き合っていたふたり」とコメントを添えて公開され、投稿後30分経たないうちに3000RTを達成。世界中から大きな反響を呼んでいる。

　ファンからは「これこそフットボール」「感情が揺さぶられる」「彼らは90分だけのライバル。友人に戻ったんだ」「ふたりにしかわからないことがある」「ネイマールを守るためにメッシが仲間を押し返した瞬間を見た？最高にスイート」「バルセロナファンはもう泣いている」「いい試合だったよ。そしてこれはベストモーメントだ」などの声が寄せられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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