アイドルとファンの関係性とは? びっくりする話も

こんにちは、小川満鈴です。AKB48さんが登場した頃から、次々とアイドルグループ(個人も)が登場しては消えていっています。現時点でアイドルの数はなんと、グループだけでも数千、個人となれば十万人を超えるとも言われています。
SNSが広く浸透したことで、自ら名乗れば、ある意味誰でもアイドルになれる時代になりました。

かつては、アイドル本人とファンの間には事務所という鉄壁のガードが存在しました。しかし、個人事務所レベルで運営しているアイドルとなると、ファンとの間柄はある意味で知り合いレベルというか、とても近いものでないと運営していけないのが現状です。アイドルや事務所がファンの方々の名前を全て把握しているほど近い状態が普通なのです。

これは私が以前アイドル業をしていた時のことですが、同じくらいの経歴の同世代のアイドルさんは、ライブやイベントが終わると、なんとファンの方に車で送ってもらったりもしていました……。

これ、ありえない!と思うかもしれませんが、活動規模が小さいアイドルだと、事務所側もそれを把握しています。逆に事務所がファンの方にお願いしている場合も全く珍しいことではないのです。

本当にこれは「信頼」だけで成り立っている関係性です。しかも、そのアイドルの他のファンたちもそれに関してはなんとも思わないような、見方によっては素敵とも思えるコミュニティーが成立しています。

しかし、ファンの中にはどうしても「はみ出してしまう」人が出てきてしまうもの……。

SNS時代のファンとのつながり方

アイドルがファンとLINEを交換しているなんてことも決して珍しくありません。おそらくですが、秋葉原などで活動しているいわゆる「地下アイドル」の子達は、ファンと個人のLINEを交換している人も少なくないのではないでしょうか?
キャバクラ嬢の方は指名を入れてもらうために、営業ツールとしてLINEを使いますが、小規模なアイドルにとってもLINEはファンをつなぎ止めるための道具なのです。

これは「時代」であって、私が生まれる以前のアイドル黄金期でしたら、ありえないファンとのコミュニケーションであり、営業でした。でも、ネット時代の今はこれがある意味で正しく、これをやらないとライバルに勝てないのだとも思っています。

しかし、ファンの中にはそのアイドルと付き合ったりすることを究極の目標と考えている人もいます。これは男性アイドルだったとしても、そういうファンは一定数いると思うのです。だからこそ、ファンの中でも争奪戦のような争いが生まれ、その思いが悪い方に向かい、究極的にはストーカーになってしまうことも……。

私はどんな物事にも「メリットとデメリット」があると思っているんです。簡単にファンとSNSやLINE、もしくは握手会などで距離を縮められるビジネスは確かに儲かりますが、一方で、SNSで個人情報が漏洩したり、握手会で切りつけるなどの事件が起きてしまうことだってあるのです。

アイドルのブームは、今後緩やかに下降線を辿るとも言われています。アイドルと名乗る人は減っていくかもしれませんが、SNSで自己表現をする人は減らないでしょう。

その際、大事にしていただきたいのは「こうしたらどうなるか」をしっかり考えてから行動するということです。でも、そういう場で自己表現をする子達はまだ人生経験が少なく、実際にストーカーなどの被害に遭ったことはないので、「もしも」を想像することができません。周囲の信頼できる大人に相談するなどして、自ら蒔いた種で自分が危険に遭遇してしまうことが、少しでもなくなりますように……。

ネット時代のコミュニケーション、距離感には注意したいですね。