大谷翔平選手(2017年撮影)

写真拡大

八面六臂の活躍を続ける米大リーグ・ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平選手。その大谷選手が日本時間2021年7月6日、本拠地でのボストン・レッドソックス戦5回に「シングルヒット」を放ったことに対し、インターネット上で妙な声が上がっているのをご存じだろうか。

あるツイッターアカウントは「大谷ってシングルヒット打てたんか...」と、強打者の大谷選手についての声とは一見思えない内容をツイート。また別のアカウントも「大谷が久々にシングルヒット打ってて違和感がある」と、やはり、同様の感想を漏らしているのだ。

外野への安打は77打席ぶり

というのも、大谷選手は6月中にはホームランを13本打っている一方、今回シングルヒット(単打)を放ったのは、6月26日のタンパベイ・レイズ戦以来9試合39打席ぶりのこと。しかもこれはセーフティバントによる単打だった。それでもここまで打率.277、31本塁打、67打点を記録し、投打二刀流ながら本塁打ランキング単独トップ。そう、つまり、最近の大谷選手は「安打」自体は量産しているが、その中に「単打」はほとんど含まれていなかったのだ。

このため、上記のものと同様のツイートは他にも存在しており、中には「シングルヒットがネタになるって、異常過ぎな大谷さん」といった声もあるほど。また、メディアの報じ方も「大谷翔平 バースデー打は9戦39打席ぶり単打 九回サヨナラ機逸して5連勝ならず」(デイリースポーツ)といった、「39打席ぶり」を強調するものがあり、「強打者すぎる」ためなのか単打がなかなか出ないという珍しい状況に驚く声は多い。

「これまでのホームラン量産体制がヤバかったからか」

さらに、もう1つ目に入るのは、「大谷翔平、単打が打てないからサイクルヒット達成出来ない」という声だ。

日本時間の6月28日に行われた対レイズ戦で、大谷選手は5打席中、第1打席が三振、第2打席が四球、第3打席が二塁打、第4打席が三塁打、第5打席がソロ本塁打という成績だったが、仮に、第1打席、もしくは第2打席が単打だった場合、全ての安打の種類を1試合で放つ「サイクルヒット」が達成できていたのだ。

そんな状況もあって、上記の声をはじめとし、他にも「シングルヒットを打つだけで話題になる大谷翔平 いや、これまでのホームラン量産体制がヤバかったからか」といった声が続々と上がる事態に。普通なら単打で終わるものを二塁打、三塁打、果てはホームランにしている可能性すら考えられる「強打者すぎる」大谷選手ならではの珍事が続いていると言えるだろう。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)