来季のフィギュアスケートGPシリーズでは羽生結弦氏がNHK杯出場予定とのことで、久々に全力のチケット争奪戦の予感昂ぶるの巻。
羽生氏はNHK杯とロシア杯!
夏が来るのか来ないのかわからないうちに、冬の足音が近づいてきた……気がつけば2022年北京五輪まであと半年あまり。「ヨソの国のことだから、まぁよかろう…」という感じで取り立てて開催の是非を問われない大会は平和的だなと思います。同じ価値を尊重する都市・国として、東京・日本もしっかりと自分たちが預かった機会をまっとうし、北京を目指していきたいもの。
そんな熱い冬へとつながる道のりが発表されました。フィギュアスケートGPシリーズのアサイン表。必ずしも五輪を見据えたものではないわけですが、この道の先には自然と五輪がつながっています。それぞれの思惑を胸に、どんな過程を歩んでいくのか。今年は全戦しっかりと開催できるよう、祈りたいものです。
↓今年のNHK杯は代々木!原宿で羽生氏と会える、かもしれない!
#羽生結弦 はNHK杯、ロシア杯に出場 GPシリーズ出場選手決定 https://t.co/qt6OrwZXKl #スポーツ #sports #ニュース
- スポーツ報知 (@SportsHochi) June 29, 2021
「今日は〜羽生氏と〜」
「ひとつ屋根の下〜」
「クレープ買ってきたよー」
「ん?いらない?」
「節制してるから食べられない?」
「うん、そう……わかる……」
「クレープは食べないよね……」
「粉と砂糖だもんね……」
「それに会場も飲食禁止だよね……」
「引き続きコロナだもんね……」
「うん、わかる……わかる……」
「原宿だからって」
「クレープはなかったですね……」
「めんごめんご」
「ん?あとで食べる?」
「練習後は食事量多めにするから?」
「ガーナの代わりに食べる?」
「じゃ、じゃあ、半分残すね!」
「いや、待ってるから先に半分食べて!」
「ほら、コロナだし、心配だし」
「ワクチンは2回打ってるけど」
「絶対じゃないって言うから」
「待ってるから先に食べて!」
「ん?それだと僕のほうに飛沫が?」
「あー、大丈夫!大丈夫!」
「ワクチン2回打ってるから」
「モテる男は黙ってモデルナってね」
「どうしても心配なら……」
「同時でもいいけど?」
「真ん中で薄皮一枚残す感じで」
「真ん中だけ残しましょ」
「そうしましょったらそうしましょ」
「推しの出場大会を現地観戦」を「ひとつ屋根の下で過ごす」と呼ぶことにしました!
代々木は屋根あるんで、間違いなし!
まず改めて思うのはNHK杯があることのありがたさです。引きつづき情勢は厳しく、東京五輪でも「96時間以内に2回の陰性証明」「空港での検査」「毎日検査」「滞在期間中の行動規制」などの厳格な管理が行なわれるなかで、国内移動のみで参加できる大会がひとつあるというのは、長年に渡って競技を支えてきた先人たちのレガシーだなと思います。大会自体がありやなしやという点も気にしなければならないなかで、国内開催のNHK杯であれば、よしんば大会ごとキャンセルとなったとしても、大きなロスにはなりません。
各選手サイド、そして日本側もそのあたりを意識したのか、ペアの三浦璃来・木原龍一組、女子シングルの紀平梨花さん・坂本花織さん、男子シングルの宇野昌磨さん、そして羽生氏と有力選手をグワッと集中させるような布陣になりました。アイスダンスでは、3連覇中の全日本王者・小松原組はスケートアメリカへの出場ということですが、NHK杯には村元哉中・高橋大輔組が出場予定となっており、ほぼほぼ全日本といった様相です。
どこに出たいかよりも、どこなら出られるかという観点で考えざるを得ない以上、こうしてどこかに選手が集中したり、日程が窮屈になったりすることも、ある程度は仕方ないでしょう。男子シングルで言えばネイサン・チェンが第1戦アメリカ、第2戦カナダとシーズン序盤に連戦となっていますが、「拠点から近いところ」という判断はさもありなんと思います。どの道、GPファイナルには進出するのでしょうから、試合間隔という意味でも問題はなさそう。
また、羽生氏は第4戦NHK杯、第6戦ロシアへのアサインで第二の故郷カナダでの試合はないようですが、これも「出られる」という観点ではさもありなんと思います。自国のNHK杯、そして少しでも世界でのワクチン接種が進み、状況が改善に向かっている可能性のある最後の第6戦は「安心安全にできる確率」という意味では多少なりとも高まっているでしょう。ロシア杯はソチでの開催ということで縁もありますし、アリだなと思います。羽生氏は当然GPファイナルに出ることになるのでしょうが、幸いなことに今季は大阪での開催ということなので、「ロシアに行った」以外は普段と変わらない暮らしができるはず。窮屈ななかでも無茶ではない、悪くない日程です。
↓世界のみんな、すまない!羽生氏の試合を大半日本で独占してしまって!
国際スケート連盟は29日、#フィギュアスケート で北京冬季オリンピックシーズンとなる来季のGPシリーズの日程を発表。GPファイナルは12月9〜12日に大阪で開催することになりました。シリーズで日本開催のNHK杯は11月12〜14日の第4戦となり、会場は未定。 https://t.co/aO7w3h8trj #がんばれニッポン
- 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) January 29, 2021
ま、日本の選手だし!
まずは日本で推させてもらいます!
となると、問題はチケットのほうでしょうか。出場選手がわからないGPファイナルはさておき、有力選手集中のNHK杯と、北京五輪の出場が掛かる全日本は国内ファンが総出で駆けつけることになるでしょうから、非常に厳しい争奪戦となりそう。正直、この一年半、チケットに関しては舐めた戦いをしてきていました。なにせ、基本的にどの会場も満席にならないのですから。多くの競技で、人気の試合でも当日まで買えるとか、抽選に申し込んだら全部当たるとか、そういったことが当たり前だったコロナ禍の一年半でした。
ただ、状況が改善していけば、ここまで現地行きを控えていた人たちも復帰してくるでしょうし、我慢してきたぶん、かつてない争奪戦になる可能性もあるでしょう。東京五輪の状況いかんでは、「久々に行きたい」「どうしても行きたい」「行くぞー!」と槍を振り回す感じにもなるだろうなと思います。逆に「やっぱり中止ですね…」となる可能性もありますが、どちらに転んでも「チケットがなさそう」であることは同じです(※買う人が多いか、売る枚数が減るかの違い)。
自分自身はこの一年半も「あえて行く」を実践してきたので、観戦自体は頻繁に行なっていますが、遠隔地への遠征は控えていましたので、大阪に行ってお好み焼き食べたりもしたいし、遠くへ旅したいという気持ちもこみ上げてきています。全力で取りに行く、そういう昂ぶりのようなものを覚えます。いっそ、少しでも確率を上げるために、ワクチンパスポートでも導入してくれないかなとさえ思うほど。「ワクパス先行」「ワクパス二次先行」「ワクパス指定席」とか、僕はそういう感じでも全然かまいませんが、はたしてどうなるでしょうか。
↓「北京五輪だけ」ワクチンパスポートが導入されたりすると、それはそれでアレですが!
「ワクパスで当選確率アップや!」
「モデルナ2回接種と…」
「あれ?エラー出たな」
「パスワード違うかな?」
「クレカ情報ですかね?」
「全部合ってると思うが…」
「まさかここか…?」
「ファイザー2回接種」
「違うか」
「アストラゼネカ2回接種」
「違うか」
「シノバック2回接種」
「あ、通った」
「ちょっと1回戻ろう」
「ヤンセンファーマ1回接種」
「違うか」
「ノヴァヴァックス2回接種」
「違うか」
「シノファーム2回接種」
「あ、通った」
「そういう感じかー」
そういう感じになりそうで日本とは別に意味で不安!
ブランドは限定しないでいただきたい!
こういった与太話も含めて、何かが未来にある、それが楽しみである、という気持ちは人生に欠かせないものだと思います。未来に何もなければ、どうして今日の困難を乗り越えていけるものか。未来に楽しみがなければ、どうして今日の苦しみに耐えていけるものか。遠くにある灯台のような光を目指して、そこに向かっていく。そのひとつがGPシリーズであり、その先には北京五輪というものもあるのだと思います。
あって当たり前のものを「あるのか、ないのか」から心配しなければいけないのは切ないことですが、目の前の一日一日に集中して、光をつないでいきたいもの。東京が、日本が、まずはしっかりとやった。そういう一歩を刻んで、その先の未来でも素晴らしい光景が見られることを祈りたいと思います。世界各地のみなさんもいろいろ大変だと思いますが、安心安全な開催に向けての尽力、頑張ってください!
北京五輪のPVには当然ながら羽生氏も登場中!そんな未来にも期待です!
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