マイケル・ダスマリナスを3回TKOで破り、2つのタイトル防衛に成功した井上尚弥【写真:AP】

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ダスマリナスを下し、防衛に成功

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者のIBF1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)を3回TKOで破り、2つのタイトル防衛に成功した王者・井上尚弥(大橋)。聖地ラスベガスでの2戦目を圧勝で飾った。米メディアは独自選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP)最新版を発表。井上は2位に選出され、「普通のスポーツファンもついにモンスターの真の偉大さを垣間見た」と評価されている。

 独自選定のPFPを発表したのは米スポーツ専門局「CBSスポーツ」だった。キャリア21連勝とした井上は、4階級制覇王者のカネロこと、サウル・アルバレス(メキシコ)に続き、2位にランクインしている。

 記事では「ナオヤ・イノウエとボクシングの熱狂的なファンにとっての朗報は、(米国の)他の普通のスポーツファンも、ついにザ・モンスターの真の偉大さを垣間見たことだ」と分析している。ダスマリナス相手の防衛戦が聖地ラスベガスでの2戦目となり、井上の注目度はボクシングファン以外にも広がりを見せ始めていると評価している。

 米スポーツ専門局「ESPN」のプレミアタイムで放送されたというこの一戦。記事には「これまでは、彼の海外での試合を見るために(米国では)違法なストリーミングに頼らざるを得なかった。そして、明らかになったことは、イノウエは単に触れ込み通りの良さに留まらず、それ以上に素晴らしかったことだ」と記載されている。

 放映権や時差の問題でこれまでの無双ぶりをライブ観戦できなかった米国人も、井上の強さを目の当たりにすることができる機会が増えているという。記事では「イノウエのボクシングIQと運動能力は比類なし」と実力を高く評価されている。

 CBSスポーツが発表した最新PFPは以下の通り。

 1位 サウル・アルバレス(メキシコ)
 2位 井上尚弥(日本)
 3位 エロール・スペンスJr.(米国)
 4位 テレンス・クロフォード(米国)
 5位 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
 6位 タイソン・フュリー(英国)
 7位 テオフィモ・ロペス(米国)
 8位 ジョシュ・テイラー(英国)
 9位 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
 10位 ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)(THE ANSWER編集部)