7回1失点で6勝目を挙げた阪神・青柳

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◆ 7回1失点で中日・大野雄大との投げ合い制する

 阪神の青柳晃洋投手が中日戦に先発し、7回1失点と好投。自身同様、東京オリンピックに臨む侍ジャパンの一員に選出された中日・大野雄大との投げ合いを制して今季6勝目を挙げ、リーグトップの防御率も「1.96」に良化した。

 阪神の2点リードで迎えた4回裏、先頭の郄松渡に初安打となる内野安打を許し、盗塁と暴投の間に走者は三進。無死三塁から高橋周平の内野ゴロの間に1点を失った(自責0)が、その後もボールを低めに集めてゴロの山を築いた。

 6回には一死一、三塁のピンチを背負うも、高橋を低めのツーシームで注文通りの併殺に仕留め、7回を91球1失点で降板。岩崎優、スアレスの継投で1点のリードを守り抜き、連敗をストップさせた。

 22日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた谷沢健一さんは「低めへのツーシーム、シュートの制球力が素晴らしかった」と青柳のピッチングを評価し、「テンポもいいし、力投しなくなった。打たせてアウトをとる。両サイドのコントロールも縦の変化も良くなった」と、安定した結果を残せている要因を分析。「五輪の戦力になる」と太鼓判を押した。

 同じく同日の放送で解説を務めた達川光男さんも「昨年まではバックスイングに力が入っていたが、今はゆったりしたバックスイングからコントロール良く投げられるようになった。昨年まではどちらかというとボールは荒れていたが、梅野の構えた位置にボールがいくようになった」と変化を指摘し、その成長ぶりに目を見張った。

 昨年までは防御率が3点台で、勝ち負けも同じくらいという状況が続いていたが、今季はここまで11試合に登板して6勝2敗、防御率1.96と安定感は抜群。阪神のリーグ制覇と共に侍ジャパンの一員としての好投にも期待がかかる。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』