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ポップアップルーフも選択可能

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

キャンピングカー人気が高まっているが、都市部ではハイエースでは大きいと感じる人もいる。

【画像】絶妙サイズ フリード、ソリオのキャンパー【軽キャンと比較】 全162枚

一方、大きさと経済性を優先して軽自動車のキャンパーを選ぶと、遠出がちょっと厳しいと思う方もいるだろう。


ホワイトハウスキャンパーがフリード+をベースに開発したキャンピングカー。様々な仕様があるが、撮影したのは「フリード+ドッグラバー」。    上野和秀

そうした悩みを持つ方に最適なのが、ホワイトハウス社が手掛けるホンダ・フリード+をベースにした「FREE STYLE(フリースタイル)」だ。

ボディサイズはハイブリッド仕様で全長4265mm、全幅1695mmというコンパクトさで、最小回転半径は5.2mと街中での取り回しの良さが美点。

ボディ・バリエーションはポップアップルーフ付き/なしがあり、パワートレインはガソリンとハイブリッドが用意されるので、使い方や燃費性能で選ぶことができる。

価格は標準ルーフ車が、ガソリン仕様は273万5700円〜、ハイブリッド仕様は297万3300円〜。

ポップアップルーフ車が、ガソリン仕様は313万7200円〜、ハイブリッド仕様は337万9200円〜という現実的な設定が嬉しい。

前後1880mmのフラットスペース

「フリースタイル」は広い室内空間と、2列目シートのフォールディング機構によりキャンピングカーとしての機能を実現。

車内はフリード+の特徴である2段式のラゲッジスペースを活かし、もともと備わる荷室のユーティリティボードをベッドベースとしたもの。2列目シートを倒せばフルフラットにできキャンピングカーとしての機能を実現。


2列目シートを畳んでフラットベッドをセットすれば、前後1880mm、幅1260mmの平らなスペースが現れる。    上野和秀

フラットベッドをセットすれば、前後1880mm、幅1260mmの平らなスペースが出現し、大人2人が楽に寝られる。オプションでフラットクッションマットも用意される。

2列目シートは左右独立して折り畳むことができるので、ダイニングテーブルと組み合わせることによりワーケーション・スペースなど様々な使い方が可能だ。

「フリースタイル」で嬉しい点は、キャンパー装備を全て標準装備にしてしまうのではなく、使い方や好みに合わせてアイテムを選べること。

また「ホット・パッケージ」仕様を選べば、エアヒーター、サブバッテリー、CTEK昇圧走行充電システム、DC室内ソケット、全窓プライバシーカーテンが含まれる。

インテリア関係のオプションとしては、前述のベッドボードの上に置くフラットクッションマットのほかに、ダイニングテーブル、7Lのポータブル冷蔵庫、外部電源&AC室内コンセントを用意。

キャンプ関連のオプションは、スライド&リアゲートネット(3面)、サイドオーニング(2.5m、ポップアップルーフ用)を選べる。このほかリアドアに取付けるサイクル・リアキャリアも見逃せない。

ホンダアクセスと共同企画「ドッグラバー」

東京ビッグサイトで開催された東京キャンピングカーショー2021に展示されたのは、ホワイトハウスとホンダアクセスが共同企画した愛犬とのクルマ旅に向けた特別仕様限定車「フリード+ドッグラバー」。

「フリースタイル」をベースに愛犬との旅を考慮し、ビルトインタイプのウォーターサーバーや飛び出し防止ネットのほか、マットシートは愛犬の毛を掃除しやすい素材を採用。


「フリード+ドッグラバー」は、ホワイトハウスキャンパーとホンダアクセスの共同企画。    上野和秀

折り畳み式のアウトドア・テーブルや車中泊に欠かせないエアヒーターに加え、荷室フロア下にはスライド式の引き出しが設けられ、ワンコ用の小物を収めることができる。

室内では、革のような風合いながら汚れても掃除が楽な「ドッグラバー」名入りの合皮製専用シートカバーや、ワンちゃんの足跡をデザインしたフロアマットがかわいい。

細かな部分では、オープニング画面に「DOG LOVER」が表示されるナビや、専用のエンブレム&デカール、キーカバー、テールゲート・ストラップなど専用アイテムも揃える。

ホンダアクセスとのコラボレーションによる高い完成度を備えるだけに、愛犬家のキャンパーにとって見逃せない。「ドッグラバー」用の特別装備の価格は63万8000円となる。