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KDDIとノキアは、トラフィックにあわせて動的に電波を停波・発射することで、ネットワーク全体の消費電力最小化をめざす「Nokia AVA」を商用基地局に導入する実証実験を行います。

「Nokia AVA」は、A季節変動などによる基地局ごとのトラフィック量の変化をAIで分析し、適切な時間帯やトラフィック量を判断して動的に電波を停波・発射する技術です。

KDDIの検証環境におけるノキアとの共同検証の結果、トラフィック量が少ない環境では、平均で最大20%、基地局単位では時間帯によって最大50%の電力使用量を削減できることを確認したといい、かつユーザーの体感品質も維持できるといいます。

また、これにあわせて、基地局のベースバンド装置を液体で冷却するノキアの独自技術「AirScale ベースバンドソリューション」も商用基地局に試験導入。冷却システムの消費電力を、従来の空冷比で70%以上削減することを目指します。また、液冷システムは基本的にメンテナンス不要で、かつ無音のため、さまざまな場所への展開が容易というメリットもあります。

KDDIとノキアは、テクノロジーを駆使したCO2排出量の削減に取り組んでおり、両社は実証試験の結果も踏まえ、今後もCO2排出量の削減を可能にするシステムの研究開発を実施する方針です。

Source:KDDI