ウェールズが手に入れた新しい翼 ジェイムズはベイルに代わる新しいスターとなれるか
スイスとの初戦は引き分けに終わったウェールズ。決勝トーナメント進出のためにも、2戦目のトルコ戦には勝ちたいところ。そんな中で行われたウェールズ対トルコの一戦は2-0でウェールズが勝ち点3を積み上げた。これにより、勝ち点が4ポイントと決勝トーナメント進出へ大きく近づいた。
この試合でマンオブザマッチ級の活躍を見せたのはガレス・ベイルだ。[4-1-4-1]の左サイドハーフで先発を果たしたベイルは2アシストを記録し、チームを勝利に導いた。今大会は前線でボールを持つだけでなく、中盤での組み立てやチャンスメイクと多くの仕事をこなし、勝利の原動力となった。
このベイルの活躍に関しては右サイドハーフのダニエル・ジェイムズの働きが大きいのかも知れない。前述したようにベイルは前大会のEURO2016では自身の強烈な個を生かして戦っていたが、今回はジェイムズのように単独で突破できる選手がおり、ベイルの負担が軽減されているように思える。
特にジェイムズの鋭い加速から見せるドリブルは要注意であり、少し前のウェールズであればベイルを囲めば良かったものの、今回はジェイムズのスピードにも注意しなければならない。
昨季はマンチェスター・ユナイテッドの1年目で出場機会が多かったジェイムズだが、今季はベンチを温める時間が多く、悔しい思いをしたはずだ。そんな多くの経験を糧に今大会では2試合連続での先発と自身の実力を十分に発揮している。
まだ得点のないジェイムズだが、今後もベイルやアーロン・ラムジーと共に前回大会で残したベスト4の記録を乗り越えるチームになることを期待したい。