恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト神崎桃子の「男の言い分vs女の言い分」……。

どんなに「コイツとは友達」「タダの友達」と言い切ろうが、男と女の友情がずっと続くとは限らない。
今回は「男と女の友情」が成り立たない理由について言及する。まずは男性編。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/column/iibun/

「男女の友情は成り立たない・その1」〜女友達といっても自分のタイプではあるから

・「普通は成立しないんじゃないですか?女性としてあり得ないタイプ、ムリなタイプを男は友達にするか?って話です。そもそも、ご飯を食べたり出かけたりって相手を少しでも気に入ってないとできないです。だってそんなの面倒臭いですから……。ただ女性の嫌がることはしたくないので友達のフリはしてますけど、向こうが誘ってきたら全然イケます(笑)」(30代男性/コンサル)

・「女としての魅力があるからこそ付き合いたいんです。なので自分は“友達になってください”って結構言ってますね(笑)。自分のタイプじゃなければ友達申請なんて絶対しませんよ。男は“友達友達”なんて言ってますが『あわよくば』という下心の元で動いています」(40代男性/建設)

――友達とはいえ男性は「どうでもいい女性」を誘うことはしないもの。
自分の範疇にない女性と仕事以外で会ったり、プライベートで話すことはあまりしない。
「女として全くナシ」「ほんとないわ〜」って思ったら男はハナっから近寄らないってこと。

それにどんな関係性になるんであれ、最初は相手への興味からはじまるものだしね。

男性はその女性に関心があるから「今度食事でも」と友達のスタンスで誘うことも多い。
それは女性に警戒心を持たれないためにそうするのもあるだろうし、複数の女性と付き合いたいなんて考えなら「友達」ってくくりにしておくほうの都合がいいこともあるんでしょう。

つまり表面上は友達と言いつつも「女としてもアリ」と思っている可能性はある。
女性は自分が隙きを見せたら、友達関係は崩れると思っておいたほうがいい。

「男女の友情は成り立たない・その2」〜二人で会うと見る目が変わるから

・「サークルとかグループなら男女の友情もあるのかもしれないけど、それはあくまでコミュニティや活動を通してこそ成り立つもの。男は二人きりで会うとなると相手を見る目は変わります」(30代男性/土木)

・「自分の経験からして『コイツとはタダの遊び仲間』と最初は女性として見ていなくとも、キッカケがあれば女として見ますよ。前に仲間と車で観光地に出かける約束をしていたのに、他のメンバーの都合が悪くなり女性と二人だけに……『せっかくだし、予定空けてたし』と計画を実行しましたが、それから彼女を意識するようになりましたね」(40代男性/教育関係)

――男性は普段見なかったものを見た瞬間ドキッとさせられるもの。

「へ〜こんな顔して笑うんだ」
「前からこんな感じだったっけ?」

いつもはグループや複数で行動してても二人きりになれば勝手が違う(笑)。特に二人きりの密閉された空間や車内は危険よね。

相手が「女であること」が認識されやすい。

どんなに「ただの友達!恋愛感情はない」と宣言しようが、男と女の友情は「キッカケ」さえあれば一気に壊れるもの。

最初に友達だと断定できたのは男性が「その女性の魅力」に気がつかなかっただけなんだもの。

「男女の友情は成り立たない・その3」〜間違いが起こらないとは言い切れないから

・「全く意識しないなんて嘘、無意識のうちに男はそういう目で見てしまうものです。以前女性と飲みにいったらムラムラしちゃいましたしね。普段はこらえていたってそういう気持ちになるのは自然現象です。頭と下半身が切り離されてしまう……男友達女友達なんてきれいごと」(30代男性/不動産)

・「『飲むとそういう関係になってしまう』なんてことが起こるのは『男と女は友達にはなれない』ということなんでしょう。異性であるからこそ、その時の雰囲気に流されてしまう。もともと生物学上でも性別が異なるものですからね。異性であることを意識しないではいられないでしょう」(40代男性/保険)

――口ではただの友人といっても「絶対に間違いなど起こらない」といい切れるほどの自信はないって話。

二人でお酒なんか飲んだらオスとしての本能にスイッチが入ってしまうことも……。そういうシチュエーションでは当然至近距離で話すことにもなるし、無意識にボディタッチすることもあるかもしれない。

一般的に男性は生理的欲求が強いので余計に……ね。

理性で自分の気持ちをグッと抑えられたらいいけど、酔っているときに冷静で正常な判断を下せるのかどうか。

朝起きたら「アレ?なんで隣に寝てるの?え〜〜〜っ!!」なんてビックリしたりして。
人間の意思の強さは揺るがないわけではない。時と場合によっては雰囲気に流されて男と女の関係になってしまうことも。

「男と女の過ち」はそんな時に生まれてしまうの。

だから女性側も「どうせわたしは女として見られていないから平気」と油断するのは危険。
本当の友達なら、むしろ油断しても間違いなど起こらないんだけどね(笑)。

……ということで、たとえ今は友達として成立していたとしても男と女である限り、この先どうなるかなんてわからない。
その時の気持ちの持ちようや環境で変化するかもしれない。

男と女の友情においては「一線を越えない」という保証は足りない、心もとないもの。

次回は女性編。「男女の友情について女性の本音」を深堀りする。

一度向き合ってしまったら壊れるような友情は、果たして本物?

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