爆発や銃撃戦は日常的? フェラーリやフィアットが爆走!? 名車が登場する漫画・アニメ 3選

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ルパン三世ファンなら乗りたい! 「カリオストロの城」でカーチェイスを繰り広げた名車

 マンガやアニメでクルマが活躍するシーンが描かれることがよくあります。
 
 クルマについて詳しくない人でも、好きな作品に印象的なクルマが登場した経験があるのではないでしょうか。魅力的なクルマが登場した名作マンガ・アニメを3つ選んでご紹介します。

こち亀に登場する中川が乗っていたフェラーリ「F40」 数々の伝説が「走る不動産」という由縁に!

 ●「こちら葛飾区亀有公園前派出所」

【画像】名車がズラリ! 憧れるスゴいクルマをずらっと見る!(31枚)

 1976年から2016年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)において連載された、秋本治氏原作の国民的アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。

 葛飾区亀有公園前派出所に勤める、お金儲けが大好きな型破りなお巡りさん“両さん”こと両津勘吉(りょうつ かんきち)が主人公。

 超セレブの中川(なかがわ)と麗子(れいこ)、堅物上司の大原(おおはら)部長など個性豊かなキャラ達と繰り広げるドタバタ人情ギャグ作品です。

 そんな“こち亀”で思い起こされる要素のひとつといえば、中川と麗子が乗りまわす超高級車です。

 約5000台もの愛車を所有する中川が作中前半によく乗っていたのがランボルギーニ。

 いつしかフェラーリを乗りまわすキャラクターになり、伝説の名車として広く知られる「F40」も登場します。

 そして高級車といえば、こち亀のヒロイン的存在・麗子に一目惚れした自称“スーパー金持ち”の白鳥麗次(しらとり れいじ)も印象的でした。

 ポルシェ「911」を愛車にしていますが運転が超ヘタ。すぐエンストしてしまう白鳥を見て中川は「無理してポルシェに乗らない方が…」と忠告する始末。

 結局、金に物をいわせてオートマ車に改造しています。紆余曲折あり最後は“スーパー貧乏人”になってしまう定番のオチが待っている憎めないキャラクターでした。ちなみに、麗子も911を愛用していました。

 ●「ルパン三世」

 モンキー・パンチ氏原作の「ルパン三世」。アニメ放送50周年を記念し、2021年10月から新作アニメ「ルパン三世 PART6」が放送されることで注目を浴びています。

 大泥棒アルセーヌ・ルパンの孫、ルパン三世が次元大介(じげん だいすけ)や石川五ェ門(いしかわ ごえもん)とともに世界を股に掛けて活躍する大人気シリーズ。

 ルパンたちがクルマに乗って移動しているイメージが強いと思いますが、同作は特徴的な名車がたくさん登場することでも知られています。

 なかでも、ルパンが乗る愛車として有名なのが、名作「ルパン三世 カリオストロの城」に登場したフィアット「500」。

 フィアット500は、ルパン三世テレビ第1シリーズからルパンが乗っていた愛車で、2018年の最新テレビシリーズ「ルパン三世 PART5」でもルパン一味の愛車として登場しました。

 テレビシリーズでもルパンと次元、五ェ門の3人がギュウギュウ詰めに乗ってカーチェイスをするシーンは印象的です。

 ルパン好きが高じてフィアット「500」に乗る人も少なくないのではないでしょうか。

一番悲しむのは阿笠博士!? 約80年の歴史に幕を下ろした名車とは

 ●「名探偵コナン」

 1994年から「週刊少年サンデー」(小学館)で連載を開始した、青山剛昌氏原作の人気アニメ「名探偵コナン」。

 数々の難事件を解決してきた主人公の高校生探偵・工藤新一(くどう しんいち)が“黒の組織”に毒薬を飲まされて小学1年生の姿に変えられてしまい、「江戸川コナン」と名乗り生きていくことに。

「見た目は子供、頭脳は大人」のコナンが次々と難解な事件を解き続ける作品です。

 そんな同作で度々登場するクルマが、コナンの正体を知る良き理解者で発明家・阿笠博士が乗るフォルクスワーゲン「タイプ1(ビートル)」。

 阿笠博士がコナンや小学校の同級生たちをビートルに乗せて、旅行やキャンプに連れていくシーンがたびたび描かれています。

 クルマファンの間でも根強い人気を誇るビートルは、1938年に初代が誕生。その後、ビートルの生産はドイツ本国では1978年に終了し、主力モデルはFFの「ゴルフ」にバトンタッチしますが、メキシコでの生産は2003年まで継続され、じつに65年もフルモデルチェンジすることなく生産されました。

 そして、1998年に「ニュービートル」として復活し、2011年には「ザ・ビートル」の名で3代目が登場。丸みを帯びたフォルムは日本人に親しまれましたが、日本では2019年に販売を終えました。

 約80年の歴史に幕を下ろした名車にネット上では阿笠博士を連想し、悲しみのコメントを寄せるファンもいました。

阿笠博士が乗っているフォルクスワーゲン「ビートル」(画像はVW ビートル「Ultima Edicion」)

 クルマ好きとして知られる青山先生は「ビートル」以外にも、世界の名車を作中に登場させています。

 トップクラスの高い人気を誇るキャラクター赤井秀一(あかい・しゅういち)が乗っていたとされるのがシボレー「C1500」とフォード「マスタング」です。

 とくにC1500は、来葉峠(らいはとうげ)で赤井が射殺され(後に偽装工作だと判明)多くのファンを驚かせたシーンで、爆破されてしまったことも印象的。爆破後はマスタングに乗り換えていました。

 そして、コナンに毒薬を飲ませた“黒の組織”の幹部・ジンが「アマガエル」と呼ぶ愛車がポルシェ「356」。

 コナンの母・工藤有希子(くどう ゆきこ)の愛車がジャガー「Eタイプ」など、多くの名車が登場し、クルマ好きの青山先生がこだわって描いているのがよくわかります。

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 クルマが主役ともえる「頭文字D」や「よろしくメカドック」などクルマを題材にした作品はもちろん、さまざまな作品にクルマは登場します。

 今回は、人気キャラクターがいつも乗っていたり、迫力満点のカーアクションを繰り広げたりといったクルマが印象的な活躍をみせた3作品を紹介しましたが、クルマに着目した目線でマンガやアニメを楽しむのも面白いかもしれません。