日本代表

写真拡大

[6.11 キリンチャレンジ杯 日本1-0セルビア ノエスタ]

 日本代表の先制ゴールは後半開始直後の3分、セットプレーから決まった。MF鎌田大地のコーナーキックがニアサイドに送り込まれると、巧みに合わせたDF谷口彰悟のフリックにMF伊東純也が反応。3日のU-24日本代表戦でも先制点をもたらしたトリックプレーがまたしても炸裂した。

 オンライン取材に登場するやいなや負傷交代について「打撲なので一日、二日で引いてくる」と無事を強調した伊東によると、セットプレーの形はトレーニングから積み重ねたものだったという。

「相手がでかいので、練習からニアでフリックして、ファーに俺と(植田)直通が詰めるのを狙っていた。それがうまくハマった」。

 ファーサイドに詰める役割は所属先のゲンクと同じ。「代表では基本はセカンドボールだったけど、チームではいつもファーのこぼれたところをやっている。中に入る人数が足りていなかったのもあるけど、その映像も見ていると思う」。日々、クラブでのプレーをスカウティングしている代表スタッフの働きも感じさせる一撃だった。

 試合前の取材で「強い相手とやる方が楽しいし、個人の良さも出しやすい」と話していたように、時間が経てば経つほどに単独突破で相手守備陣を次々に切り裂くと、後半19分には完璧なグラウンダークロスをFWオナイウ阿道へ。誤審気味のオフサイド判定が下った“幻のゴール”を演出した。

「前半は相手もタイトについてきて頑張ってくるけど、後半は空いてくると思っていた。そこでうまく自分の良さが出せたと思う」。自身のパフォーマンスをそう振り返った伊東は「前の選手はタレントが多いので、常に結果を出せるように、チームのためになれるようにと意識している。セットプレーだけど得点に絡めて良かった」と手応えを語った。

 自身にとって初となる欧州勢との対戦で、欧州で見せている存在感を発揮しての白星。「今日も最終予選のための試合だったと思うし、一戦一戦相手がどこであれ勝つというところを意識して1試合1試合しないといけない。一人一人が成長して勝つという意識を持ってやることが大切だと思う」。自覚を深めるスピードスターがまたしても、代表選手としての存在価値を証明してみせた。(取材・文 竹内達也)