『グーニーズ』のマイキーとサム役でもおなじみのショーン・アスティン
 - Amblin Entertainment / Warner Bros /  ゲッティ イメージズ / Roy Rochlin / Getty Images

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 11日、日本テレビ系金曜ロードショーにて、スティーヴン・スピルバーグ製作、リチャード・ドナー監督による『グーニーズ』(1985)が放映される。海賊の宝探しに出かけた落ちこぼれ少年グループ“グーニーズ”の冒険と成長を描いた本作は、1980年代を代表するアドベンチャー映画。当時10代だった子役たちも、いまや40〜50代になっている。世界中から愛されたグーニーズのメンバーは、どんな大人になったのだろうか。(神武団四郎)

マイキー役:ショーン・アスティン(50)

本作の主人公、一見ひ弱な少年マイキーを演じたのがショーン・アスティンだ。父は俳優ジョン・アスティン、オスカー女優パティ・デュークを母に持つアスティンは、本作で映画デビュー。その後も『メンフィス・ベル』(1990)や『戦火の勇気』(1996)など話題作に出演し、主演作『ルディ/涙のウイニング・ラン』(1993)では実在のアメフト選手を演じている。そんなアスティンの代表作といえば、ピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』三部作。主人公フロドの冒険の旅を支える親友サムを演じ、親しみやすいキャラクターで多くの共感を得た。近年では、『グーニーズ』を含む1980年代エンタメ映画の精神を受け継いだ人気シリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」にも主要キャラで出演した。

ブランド:ジョシュ・ブローリン(53)

マイキーの兄で、弟思いのマッチョな高校生ブランドを演じていたのはジョシュ・ブローリン。本作で映画デビューを果たした後は、バイプレイヤーとして多くの映画やドラマに出演。『ミルク』(2008)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、大きく注目を浴びた。『トゥルー・グリット』(2010)、スピルバーグ製作の『メン・イン・ブラック3』(2012)、『L.A. ギャング ストーリー』(2013)、『インヒアレント・ヴァイス』(2014)など多くの作品で刑事や犯罪者、探偵など硬派な役を中心に活躍。『アベンジャーズ』シリーズでは“最強のヴィラン”サノスを演じるなど、個性派スターとしてハリウッドで地位を確立している。

マウス役:コリー・フェルドマン(49)

お調子者で口が達者、ちょっぴり不良ぶったマウス役で存在感を見せつけたのがコリー・フェルドマンだ。本作と同じくスピルバーグ製作総指揮、クリス・コロンバス脚本による『グレムリン』(1984)で主人公の親友を演じるなど、すでに子役として活躍。『グーニーズ』以降も『スタンド・バイ・ミー』(1986)、『ロストボーイ』(1987)など多くの話題作に出演し、1980年代を代表する子役として高い評価を獲得した。しかし薬物依存に苦しみ、1990年代以降は第一線から退くことに。現在も低予算映画やリアリティー番組などへの出演のほか、子役時代の体験を元にしたというドキュメンタリーも発表している。

データ役:キー・ホイ・クァン(49)

天才少年データを演じたのはサイゴン生まれのキー・ホイ・クァン。中国系ベトナム人のクァンは、アメリカに移り住んだ直後にスピルバーグに見出され『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)で子役デビュー。『グーニーズ』の後も日本映画『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』(1987)やドナー監督が製作総指揮を務めたドラマ「ハリウッド・ナイトメア」などに出演した。そんなクァンは、『魔宮の伝説』の撮影中にスタントマン・俳優のフィリップ・タンからテコンドーを習ったのをきっかけに格闘技に傾倒。現在は俳優業から軸足を移しているが、『X-メン』(2000)や『ザ・ワン』(2001)などにスタントコーディネーターとして携わるなど、スタッフとして映画作りに関わる。また2021年には、Netflix映画『オハナ』に出演している。

チャンク役:ジェフ・B・コーエン(46)

食いしん坊でいたずら好きなムードメーカー、チャンクを演じたのはジェフ・B・コーエン。10代になる以前から子役として活動していたコーエンは『グーニーズ』で映画デビューし、その後もマイケル・J・フォックス主演の「ファミリー・タイズ」などテレビを中心に活躍した。本作のドナー監督からショウビズ界の外にも多くの世界があると聞かされたコーエンは、高校卒業後ロースクールに進学。法律事務所を経営しながら、弁護士の傍ら執筆活動にも取り組んでいる。見た目もすっきりと成長し、チャンクの面影はすっかり薄くなった。

アンディ役:ケリー・グリーン(54)

グーニーズの宝探しに巻き込まれる少女アンディ役は、これがデビュー作となったケリー・グリーン。それまでのキャリアはCM出演程度だったが、オーディションでスピルバーグの目にとまり抜擢された。撮影開始当時は18歳とメインキャストの中で最年長。キスシーン(相手は当時14歳のショーン・アスティン)を含め、キュートなヒロインをみごとに演じた。本作で見せたコメディエンヌのセンスは、続く『クレイジー・ファミリー/太陽がめいっぱい』(1985)でも発揮。青春ドラマ『ルーカスの初恋メモリー』(1986)の演技も高い評価を獲得した。女優業だけでなく、自ら制作会社を立ち上げ、少女の妊娠を題材にした『ベリーフルーツ(原題) / Bellyfruit』(1999)では監督を務めている。現在はニューヨークで暮らしているというグリーン。2000年代は「ER VI 緊急救命室」などドラマのゲスト出演が中心で積極的に女優活動はしていないが、不定期でPodcast発信もしている。

ステフ役:マーサ・プリンプトン(50)

アンディと共に宝探しに加わるステフは、ロマンチストなアンディと正反対の現実的で真面目なお姉さんタイプ。そんなステフを演じたのがマーサ・プリンプトンだ。父親は個性派俳優キース・キャラダイン、母は舞台女優のシェリー・プリンプトン。伯父にデヴィッド・キャラダイン、祖父にジョン・キャラダインを持ち、幼い頃から芸能界で活躍した。経験の浅い俳優ぞろいの本作において、彼女のキャリアがステフのキャラクターに存在感を与えたようだ。本作の後も、『バックマン家の人々』(1989)などで十代の少女をリアルに演じ高い評価を獲得。私生活では同い年のリヴァー・フェニックスと交際し、リヴァーが23歳で急死するまで一緒に過ごしたことでも知られている。現在も多くの映画やドラマ、舞台で活躍し、女性の権利を訴え積極的に発言するなど幅広く活動している。