ミスタードーナツに、新食感のドーナツ商品が誕生します。

その名も「むぎゅっとドーナツ」です。2021年6月11日から、4つのフレーバーで展開されます(一部ショップを除く)。

「テーブルロールのように食べ飽きないドーナツ」

ミスタードーナツの定番商品といえば、食感に特長があります。たとえば「ポン・デ・リング」のもちもち食感や、「オールドファッション」のサクサク食感など。

今回の「むぎゅっとドーナツ」は、その名の通り"むぎゅっと"した食感が特長です。商品開発担当によると、この"むぎゅっと"とは、「噛みごたえのあるくせになる食感」だといいます。

この新たな食感を生み出すために採用されたのが、北海道産小麦の小麦粉と食パンづくりにも使用する「湯種製法」です。湯種製法は生地全体に水分を多く含ませることができ、特徴ある食感を作ることができます。

また、生地の成形をひとつひとつ手づくりで行っているのもポイントです。折り込んだ生地をねじることで、生地が強くなり"むぎゅっと"した食感が際立つといいます。

全4種を試食!

記者は発売前に、新商品のドーナツ4種を試食しました。「オリジナル」(130円)のほか、「チーズ」(140円)、「レーズン」(140円)、「レーズンシナモン」(150円)があります。

食べてみて、「むぎゅっと」という表現に納得しました。ふんわりでも、もちもちでも、ザクザクでも、サクサクでもありません。ほどよい弾力と噛みごたえがあり、ひとくちで何度も噛めます。

オリジナルは、ほんのりと甘みがあります。生地に「ゴールデントッピング」が織り込まれています。これは人気商品「ゴールデンチョコレート」にも使われている黄色いつぶつぶのトッピングです。

チーズは、香りが強く、袋の外からも感じられるくらいでした。オランダ産のエダムチーズを使用しています。チーズの濃厚な味わいと香ばしさが楽しめました。

レーズンは、飽きのこないほのかな甘みのある生地に、レーズンのくにゅっとした食感と甘みがアクセントになっています。

レーズンシナモンは、4種の中ではちょっと贅沢仕立て。シナモンシュガーの甘い香りとレーズンの甘みの両方が楽しめます。ほどよい甘さなので、朝食にもよさそうです。

ちなみに、オリジナルは赤いスリーブ、ほかは白いスリーブが付いています。手を汚さずワンハンドで食べられるので、便利です。

※価格は税別表記。テイクアウトとイートインで税込価格は異なります。

コロナ禍で寄せられた声

「むぎゅっとドーナツ」のコンセプトは「テーブルロールのように食べ飽きないドーナツ」です。

担当者が「見た目は地味かもしれませんが、食べれば食感に特長があることがわかるかと思います」というように、鮮やかなトッピング、甘いグレーズ、チョコレートコーティングなどはありません。

穴をなくした形で、実にシンプルです。その分、生地の味わいや食感を楽しんでほしい、おやつだけでなく食事にも楽しんでほしい、との思いで開発されました。

昨年から続くコロナ禍でミスタードーナツに寄せられた意見の中には、「ドーナツを食べたらほっとした」「とりあえず買っていくとみんな喜ぶ」といった声があったそうです。

「いつでも、どこでも、だれもが気軽に、手軽に、食事としても利用できる新たなドーナツ」として、生活により溶け込んだ存在になることを目指しているといいます。