エンゼルス監督時代のソーシア氏(左)と大谷翔平【写真:Getty Images】

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五輪公式サイトがアメリカ代表のマイク・ソーシア監督を特集

 メジャー4年目の今季、投打でメジャーリーグを席巻しているエンゼルス大谷翔平投手。ここまで打者として打率.263、15本塁打40打点をマークし、投手としても7試合に登板して1勝1敗、防御率2.72の成績を残している。

 二刀流としてすっかりメジャーでも知られる存在となった大谷だが、メジャー1年目はまだまだ投打二刀流には懐疑的な見方も多かった。その大谷のメジャー1年目当時、エンゼルスの監督だったのがマイク・ソーシア氏。現在、東京五輪出場を目指し米大陸予選に参加しているアメリカ代表の監督を務めている名将だ。

 五輪の公式サイトではこのソーシア監督の特集記事を掲載。その中で、大谷を二刀流としてメジャーで初めて起用したソーシア監督が改めて、大谷についても語っている。

 エンゼルスで2000年から18年間、監督を務め、2018年シーズンを最後に退任したソーシア監督。エンゼルスでの最終年となった2018年に大谷が入団した。指揮官は記事の中で「ショウヘイは私が初めて出会った、エリートレベルで打ち、投げることのできる人間だ」と絶賛している。

 ソーシア監督の下でメジャーリーグでのキャリアをスタートさせた大谷は投手として10試合登板、打者としても22本塁打を放ち、インパクトを与えた。これを目の当たりにしたソーシア監督は「私が球界にいた期間、ショウヘイ・オオタニほどダイナミックな選手は見たことがない。彼があれほど高いレベルで打ち、あれほど高いレベルで投げているのは非常に稀なことだ。途方もない才能だよ」と評している。

 大谷の出現により、メジャーでも二刀流選手が少しずつ出てきはじめている。ソーシア監督は「二刀流選手が出てくることはあるだろう」と語る一方で、「ただ、彼らは打者としてほど投手としてはダイナミックじゃないかもしれない。そうなると、投手として同じぐらいできる選手を見つけることができれば、プレッシャーを減らすために打者に専念させることになる。逆もまた然りだ」とも語り、大谷ほど投打双方で高いレベルにある選手は滅多にいないと指摘する。

「人々が忘れがちなことは、ショウヘイが球界で最高レベルに足が速いということだ。彼は本当に飛ぶように走ることができる。つまり、彼は全てのスキルを兼ね備えているということだ」と、投打両面だけでなく、その“脚力”さえも絶賛したソーシア監督。エンゼルスの監督を退任し、2年半ほど経過したものの、大谷から受けたインパクトは忘れられないほど大きなものだったようだ。(Full-Count編集部)