2021年の鉄道友の会ブルーリボン賞・ローレル賞が26日に発表された。最優秀と認めた車両を選定するブルーリボン賞に、2020年3月にデビューした近畿日本鉄道の新型特急「ひのとり」(80000系)が選ばれた。ローレル賞にはJR東日本E261系、JR東海N700Sの2形式が選定された。



鉄道友の会は毎年1回、国内の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に、前年の1月1日から12月31日までの間に日本国内で営業運転を正式に開始した新造・改造車両からブルーリボン賞・ローレル賞を選定。選考委員会が候補車両を選んだ上で、会員の投票結果にもとづき審議し、最優秀と認めた車両をブルーリボン賞、会員の投票結果を参考に審議し、優秀と認めた車両をローレル賞に選定している。

2021年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した近鉄「ひのとり」(80000系)は、「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに、これまでにない移動空間を有する車両として、2020年3月にデビュー。大阪難波〜近鉄名古屋間の名阪特急を中心に運行される。先進的でスピード感ある車体フォルム、深い艶感のあるメタリックレッドといった外観デザインに加え、両先頭車を全席3列(2列+1列)シートの「プレミアム車両」、中間車を全席4列(2列+2列)シートの「レギュラー車両」とし、ゆったりとした車内空間と上質なサービスを提供している。





「ひのとり」は2020年10月、同社車両において初という「2020年グッドデザイン・ベスト100」を受賞している。近鉄のブルーリボン賞は、2014年の「しまかぜ」(50000系)以来、7年ぶり9回目の受賞となった。