私学の雄「早稲田大学」…卒業10年後の驚愕の「年収額」

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世の中、学歴など関係ないと言われて久しいですが、実際は出身大学によって年収などに差が生じています。今回は「早稲田大学」の卒業生への調査をもとに、学歴格差のリアルを見ていきましょう。

「早稲田大学卒業生」はどんな学生だったのか?

今年の4月、大学を卒業して、社会人となった新卒社員。この先、どのような社会人生活が待っているのか、楽しみであり、不安でもあるのではないでしょうか。多くの大学では、アンケート調査などを通じて、卒業生がどのようなキャリアを歩んでいるか、明らかにしています。私学の雄ともいわれる早稲田大学による『2019年度早稲田大学卒業生調査報告書』で、その一例を見ていきましょう。

早大生の10年後…(※写真はイメージです/PIXTA)

同報告書では、2006年度に学部入学した卒業生を対象に行ったもの。ストレートで卒業した場合の10年後が垣間見ることができる、というわけです。

まず卒業生のうち、学部を4年間で卒業したのは82.7%。2割弱は5年以上かけて大学を卒業しています。まだ自己申告ですが、在学中である3〜4年次の成績は、「真ん中ぐらい」が最も多く44.6%。「やや上」が26.7%、「上のほう」が15.0%と、“真ん中以上”が8割強を占めます。

また在学中に熱心に取り組んだこと(選択式/複数回答)で最も多かったのが、「部活動。サークル活動」で41.7%。以降、「ゼミ」が33.1%、「専門科目」が31.5%、「卒業論文作成」が25.8%、「アルバイト」が25.2%。3割近くが、学生の本文である学問関係に力を入れたと回答しています。また「資格取得や教職、国家試験勉強」が16.1%、「インターンシップ」が8.4%と、卒業後を見据えた活動に力を入れた学生も多く見られました。

そんな卒業生たちの家庭についても見ていきましょう。父親の最終学歴は「大学卒」が最も多く65.3%。「高校卒」が15.8%、「大学院卒」が10.4%。一方母親の最終学歴は「大学卒」が35.8%、「高校卒」が23.4%、「大学院卒」が2.3%。

大学入学時の父親の立場は、「正社員・正規社員」が38.3%、「管理職」が27.8%、「自営業、家業、自由業(在宅ワーク含む)」が11.9%、「経営者、役員」が9.3%。一方で母親は「働いていない」が最も多く37.9%。「非正規職員」が25.3%、「正社員・正規職員」が15.0%、「自営業、家業、自由業(在宅ワーク含む)」が8.2%と続きます。

早稲田大学卒業生…「10年後の年収」を同年代と比較

大人が抱く学生のイメージからすると、早稲田大学卒業生の学生時代はずいぶんと真面目な印象を受けたのではないでしょうか。

そんな卒業生たちの学部卒業時の進路は、「就職」が最も多く66.9%。「早稲田大学大学院への進学」が17.9%、「他大学の大学院進学」が4.2%。一方で「仕事にも就かず、学校にも行かなかった」が1.9%と、数は少ないながらも進路を決められなかった卒業生も。また「自分で事業(自営)を始めた」が0.8%と、100人に1人ほどの割合で、起業を志した卒業生もいました。

そして卒業から10年経ち、最初に就いた仕事を現在も継続しているかの問いに対しては、「はい」が57.6%。約4割は転職等の決断をしています。またその4割の卒業生に対し、最初の仕事の勤続年数を尋ねたところ、「3年」が12.5%、「2年」が11.2%、「1年」が15.4%と、3年以内に離職していている卒業生が39.1%という結果に。一般的に新卒の3割は3年で会社を辞めると言われていますが、平均値よりは3年以内に辞める人が多いと言えそうです。また辞めた理由で最も多いのが「新たなステップアップを図るため」が49.1%と最も多く、過半数近くに上ります。

そんな早稲田大学卒業生の10年後、「正社員・正規職員として働いている」が79.8%。「自営で働いている」が7.3%、「パートやアルバイト、派遣社員として働いている」が6.7%。「働いていない(主婦・主夫、学生等を除く)」は1.4%でした。

そして年収は「500万〜599万円」が最も多く、18.7%。「600万〜699万円」が14.9%、「400万〜499万円」が13.8%、「700万〜799万円」が12.8%と続き、「1000万円超え」が8.5%。早稲田大学では、卒業した12人に1人は、10年後、1000万円プレイヤーになっています。

■早稲田大学卒業生「10年後の年収額」

「収入なし」3.3%

「200万円未満」4.9%

「200万〜299万円」2.6%

「300万〜399万円」7.7%

「400万〜499万円」13.8%

「500万〜599万円」18.7%

「600万〜699万円」14.9%

「700万〜799万円」12.8%

「800万〜899万円」6.9%

「900万〜999万円」5.3%

「1000万〜1499万円」8.1%

「1500万円〜」0.4%

「わからない」0.8%

出所:早稲田大学『2019年度早稲田大学卒業生調査報告書』

厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』によると、前出調査対象と同学年である「30代前半大卒の平均給与」は340万円。男性に限ると358万円、女性では304万円です。早稲田大学卒業生の多くは、同年代よりも高給取りといえそうです。

さらにアンケート調査では、現在の仕事と生活の満足度を10段階で評価しています。それによると「仕事の満足度8以上」が46.6%、「仕事の満足度6以上」が77.8%、「生活の満足度8以上」が58.2%、「生活の満足度6以上」が81.3%。仕事もプライベートも満足傾向にある人が8割近くという結果に。

大学偏差値によって生涯年収も変わると言いますが、私学の雄である早稲田大学卒業生は、もちろん例外もあるでしょうが、一般よりも年収は高く、また「現状に満足」という人が大多数のようです。