映画『地獄の花園』に出演する勝村政信、松尾諭、丸山智己
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 日本中のOLたちが抗争を繰り広げるさまを描く映画『地獄の花園』(5月21日公開)でヤンキーOLを演じる勝村政信、松尾諭、丸山智己が、ド派手なビジュアルで挑んだ本作について振り返った。

 本作は、普通のOL生活に憧れる直子(永野芽郁)が主人公。直子が勤める会社に、カリスマヤンキーOL・蘭が中途採用されたことをきっかけに、直子の会社は全国のOLたちから狙われることになる。

 一部上場企業「トムスン」のOL・“青い稲妻・妙子”役を勝村、“下関の虎河豚麻里”役を松尾、“七色の拳を持つ女早苗”役を丸山が担う。3人は、“魔王・赤城”(遠藤憲一)率いる精鋭部隊、トムスン三銃士として蘭の前に立ちはだかる。

 劇中、派手なメイクでOLの制服や特攻服に身を包んだ勝村と松尾と丸山。勝村は、「思っていた以上に化け物感がありました。ですが、みなさんがカワイイとか、キレイとか言ってくださるので。人から見たらちゃんと女性として見えているもんだと安心しましたが、遠憲さん、松尾くん、丸にも同じようなことを言っていたので、信じるのをやめました」と複雑な心境であったことを明かす。

 また、「今回は、『七人の侍』の宮口精二さんを意識しました。ほとんど喋らず、自分の仕事を遂行して、周りからリスペクトされる。あまり近づけませんでしたが(笑)」と役づくりについて語り、「化粧は不思議なもので、やればやるほど止まらなくなっていくのだと気がつきました。最初は女装していましたが、回数を重ねると、女性の目線でメイクしている自分に気がつきました。なので、メイクを落とした後には、みんなに素顔で会うのが恥ずかしいくらいでした」とOL役になり切っていた様子。

 麻里役の松尾は、「今までに見たことのないようなモノを見た、もしくは見てはいけないモノを見てしまったような感覚になりました」と自身のビジュアルについて言及。「貴婦人のような立ち振る舞いをと、姿勢や所作に気を配ったつもりでしたが、完成したものを見る限りあまり意味がなかったようです」とコメントを寄せている。

 撮影では、「ふだんスカートを履き慣れないおじさんキャストは、どうしても股が開きがちで、休憩中になるといつもパンツ丸見えでした」と本作ならではのエピソードも。「あんなに多くの若い女性に囲まれる現場もなかなかありませんが、そんな女性たちがみんなヤンキーの扮装をしていてさらに魅力的ではあったのですが、どうしても目が行ってしまうのは異様な艶やかさの遠藤憲一さんでした」と派手な金髪にミニスカ&網タイツ姿の遠藤が気になってしまったようだ。

 早苗役の丸山は、自身のヤンキーOL姿について「デコルテのあたりが母の若い頃の写真に似てる……」と告白。女性を演じるにあたり、「手の表情や指先に時折おっさんが出ちゃうので極力女性らしく、エレガントにと意識しました」とこだわりを述べる。

 さらに、撮影では下着の締め付けが大変だったそうで、「外した時の開放感、初体験でした。女性の皆さんご苦労様です」と回顧し、「遠藤さん、勝村さん、松尾さん、みなさんスカートの処理が雑なためちょいちょいチラリズムが……ちょっとしたトラウマです」と語っていた。(編集部・梅山富美子)