自車を空から見たように映してくれる便利機能が付いたモデルも!

 クルマの運転は苦じゃないし、ドライブは大好きなんだけど、車庫入れをするのだけが苦手、という人は意外に多いものです。免許を取ったばかりの人だけでなく、何年も経ってるのにぜんぜん上達しないという人もいますよね。クルマで出かけたら、必ずどこかに駐車せねばならないわけなので、目的地に近づくと憂鬱になってしまうのではないでしょうか。

 そんな人にはぜひ、どんなに苦手な人でも驚くほどスイスイと駐車ができてしまう、最新の技術を搭載しつつ、コンパクトサイズで取り回しがラクなクルマたちをオススメします。

1)日産リーフ

 1台目は、数ある駐車支援システムのなかでも、誰でも使いやすく、機能も申し分なく、実用性ナンバーワンとの呼び声高い、日産リーフ。5人乗りでコンパクトサイズのピュアEVですが、スイッチを指1本で押しているだけで、ハンドルにもペダルにも触れずに半自動で駐車が完了するという画期的なシステム「インテリジェント・パーキングアシスト」が搭載されています。

 まず白線を認識するのが早くて、正確性が高いので駐車スペース検知のストレスが少ないのが、既存のシステムと違うところ。バックでの並列駐車だけでなく、縦列駐車も選択できます。そして、自車を空から見たように映してくれる「アラウンドビューモニター」とともに、車両の360度が見わたせて、もし猫などがいたり、縁石やポールなどの障害物があったりしたら、すぐわかるのもありがたいですよね。

 あとは、目視で安全確認をしながら、スイッチを押しているだけ。もちろん、車両側でも進路に障害物を検知すると停止してくれます。一度使うと、きっと「これは普段でも十分に使えそう」と実感すると思います。

2)ダイハツ・タント

 2台目は、ユーザーからの「本当に使える駐車支援システムが欲しい」という声に答えようと、なるべく簡潔な操作で安心して車庫入れができることを目指したという、「スマートパノラマパーキングアシスト」をオプションで搭載できるダイハツ・タント。駐車したい白線のスペースの横に停車し、スイッチを長押しして駐車枠を検知したら、ハンドルが動き出すので指示にしたがってシフトレバーとアクセル・ブレーキを操作すればOKと、わずか3ステップで駐車が完了するのが特徴です。

 また、前後左右の見えにくい場所をカメラで映してくれる「パノラマモニター」もセットで搭載すると、より安心感が高まるはず。もともとタントは、車幅感覚が掴みやすい直線基調のデザインと、運転に不慣れな人でもスムースに操作できるような配置にこだわっているところも、駐車が苦手な人をリラックスさせてくれるのではないでしょうか。

白線がないスペースにも自動で駐車してくれる機能も存在!

3)スズキ・アルト

 3台目は、とくに凝ったシステムが搭載されているわけではないものの、最小回転半径がわずか4.2mという小ささで、抜群の小まわり性能が駐車をラクにしてくれる、スズキ・アルト。軽自動車なんてどれでも駐車しやすいでしょ? と思う人も多いかもしれませんが、じつはそうでもないんですね。

 でもアルトは、シフトをリバース「R」に入れると、自動的に車両後方のカメラ映像がモニターに映し出されて、左右から出てくる歩行者や車両などの移動物を検知。モニター内の表示の点滅や、ブザー音で教えてくれるのが安心です。

 さらに、バックしていて停車位置が近づくと、自車を真上から見たような映像に切り替わり、後方の距離感を掴みやすくしてくれる機能も。バックでの駐車の際に、とくに苦手なシーンをピンポイントでサポートしてくれるのが、わかってるなぁと感心させられます。

4)トヨタ・ヤリス

 4台目は、自宅の駐車場など白線がない場所での駐車もアシストすることができる、世界初の駐車位置メモリ機能が搭載された、「トヨタ チームメイト(アドバンスト パーク/パノラミックビューモニター付)」が使えるトヨタ・ヤリス。あらかじめ、白線がないスペースを車両側に登録しておけば、カメラとソナーで周囲の安全を監視しながら、ハンドル、アクセル、ブレーキ操作を自動で制御してくれるのです。

 あとは、音声案内にしたがって、シフトレバーの操作をするだけ。並列駐車と縦列駐車のほか、縦列駐車から出るときもアシストしてくれます。これも心強いですよね。

5)ホンダHonda e

 5台目は、RRという珍しいレイアウトで小回り性能の良さが抜群な、ホンダのピュアEVであるHonda e。最小回転半径は軽自動車並みの4.3mという小ささで、少ないハンドル操作で高い旋回性を得られるVGR(可変ステアリングギアレシオ)を採用しているのもポイントです。そして、さまざまなタイプの駐車をアシストすることが可能な、「Hondaパーキングパイロット」も心強い味方に。

 バック駐車では、白線があるところはもちろん、白線でなくても何か目印となるものがあれば、並列駐車が可能です。斜めバック駐車、縦列駐車、縦列出庫もOK。Honda eはサイドミラーがデジタルミラーなので、周囲の安全確認をする際に視線移動が最小限で済むというのも利点です。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れてくればラクに感じるのではないでしょうか。

 ということで、クルマによって少しずつサポート範囲は変わりますが、どれも使い方が簡単で、苦手な部分で代わりに操作してくれる、駐車のエキスパートたちをご紹介しました。10年以上前から、こうした駐車アシスト機能は一般的に登場していたのですが、「遅い」「操作が難しい」「駐車スペースの検知がなかなかできない」といった悪評が目立っていたために、なかなか使う気になれなかった人も多いかもしれませんね。

 でもここ2〜3年で、そうした弱点を克服して劇的に進化しています。これまで敬遠していた人も、ぜひ試してみてほしいと思います。