緊張を和らげたり、楽しい気分にさせてくれたりと、私たちにとって身近な存在であるお酒デートの場でもお酒を飲む人がたくさんいるけれど、時に冷静な行動が取れずに後々後悔してしまうことも…。

ライターでジャーナリストのラディカ・サンガーニさんも、お酒によって不安を覚えた一人。そこで今回は、デート中にお酒を飲むことをやめたという彼女の体験談をご紹介します。

語り : ラディカ・サンガーニさん

デートでお酒を飲まない私

とある日、私はマッチングアプリで出会った35歳の会計士とデートしていました。彼は「本当に飲まないの?」と尋ねるように、ジントニックが入ったグラスを私に差し出してきたんです。

「君がお酒を飲まないと、なんだかこっちまで気持ちよく飲めないよ」と言われ、目の前のジントニックに懐かしさを感じつつも、私が選んだのはダイエットコーク。その時間を楽しいものにしたかったのは確かですが、私は自分との約束を思い出して、お酒なしでその場を過ごすことにしたのです。

彼からお酒を差し出されたときに「大丈夫、ありがとう」と伝えると、なんだかその場が静まり返り、なんて会話を続けていいかわからなくなった私は、「ここまで来るのは大変だった?」と、どうでもいい会話をしていました。

お酒を飲んでいた今までのデート

この夏まで、私がお酒なしのデートをするなんて想像もできませんでした。もともとお酒をたくさん飲む方ではなかったものの、初デートでは毎回のように飲んでいたから。そして、お酒を飲めば飲むほどデートは“成功”していました。

4年ほど真剣に交際していた元彼との関係でも、「お酒」がカギを握っていました。初デートでシーフードの盛り合わせと白ワインのボトルを分け合うことから始まり、その夜の終わりにはボトルを2本あけたのを覚えています。交際中は「飲みにいく?」という会話を交わすのが日常的になっていました。

二日酔いで不安な気持ちになり…

私にとって、二日酔いが不安な気持ちを引き起こすことに気づいたのは、昨年のこと。それに、お酒を飲んでいるときには、相手と同じ会話を繰り返すこともよくありました。

そこで私は、パンデミックが起こる少し前に、禁酒することを決意。お酒を飲まずに友達と過ごしたりパーティへ行くことに対しては特に問題はなかったけれど、なぜかデートをするときだけ“お酒のない恐怖”を感じていました。

なかでも一番大変だったのは、相手にお酒を飲まないことを伝える瞬間でした。私はそう伝えることで、相手に批判されることが怖かったんです。そんなあるとき、デート相手に「お酒を飲まない子とは一緒にいられない」と言われ、彼がお酒を飲みほしてすぐに帰ったことで、私の不安が現実となってしまいました。

それからデートでお酒を飲まなくても自分らしく振る舞えるようになるまで、かなりの時間がかかりました。相手に素面だと知られないように、「トニックウォーターをジントニックのように出して」と、店員さんに頼んだことも…。

ところがその後のとあるデートで、誤ってノンアルコールのジントニックを相手に渡してしまったんです。そのとき、自分がお酒を飲むかどうかは、自分自身で決める必要があると気が付きました。

お酒を飲まないことで気づいたこと

何度かのお酒なしデートをしたことで、ついに私は飲まなくても自分らしくいられるようになりました。そして時には、お酒を飲んでいたとき以上に相手と良い会話ができたこともありました。

それからというもの、デートの最初の段階で「お酒を飲まないことに対しての不安」について話すことで、驚くほど落ち着いた時間を過ごせたんです。それにお酒を飲まないと常に冷静でいられるので、話が弾まなければ相手との共通点が全くないということに気が付くこともできました。

以前と比べると、お酒による刺激的な日々はなくなりましたが、一方で良いデートができれば本当に素晴らしい時間になります。

最近では、夕方の4時からデートをして、真夜中までずっと一緒にいたデート相手もいたし、彼だけがお酒を飲んでいて、私が飲んでいなくても、気にならないほど私たちは笑いあっていました。正直なところ、禁酒していることを実感するのは、相手と別れるときだけなのです。

お酒が少しでも入っていると、相手との初めてのキスも簡単にできるようになってしまいます。けれどお酒を飲まなければ、2回目のデートまでキスを待てるし、ゆっくり進んでいく関係も楽しむことができるんです。

最後に

私が、お酒を飲まないデートを今後どのくらい続けるのかは分かりません。でもデートをするときは、お酒を飲む量を減らすでしょう。

このスタイルが変だと思う人がいるなら、それは私に問題はなく彼らにあるのです。それにお酒を飲まないと楽しい会話ができないと思っている人とは、デートをするつもりはありません。

※この翻訳は抄訳です。

Translation: ARISA ISHIMOTO

COSMOPOLITAN UK