全く逆の性質を持つ「ブラック企業」と「ホワイト企業」。条件から環境まで様々な違いがあるため、ブラック企業での勤務経験のある人がホワイト企業に転職すると、あまりの違いに驚愕してしまうこともある。ガールズちゃんねるに5月11日、「ブラック企業から、ホワイト企業に転職した人」というトピックが立った。

「最初のころは皆さん定時前に帰る準備に入るから慣れなくて定時ギリギリまで仕事してたけど、先輩に『定時5分前になったら仕事はキリをつけてね』と言われたのが衝撃でした」

ブラック企業は残業することが当たり前で"定時"という概念があいまいになりやすい。ホワイト企業に転職したことで、労働時間に対する常識が変わったという人は多いだろう。(文:石川祐介)

「毎月電気代とか書類代とか積立費も取られていたけど、そんなの無くて満額もらえて感動」


給与に関する声も見られた。

「残業代無し、終電逃して会社に寝泊まりな会社から、『残業代ってこんなに貰えるの!?』と普通の事に驚いた」

報道などでサービス残業の違法性を理解している人は増えているが、新卒で入った会社がブラック企業だと誤った常識を身に付けてしまう。現在、ブラック企業に勤めている人の中には、残業代を都市伝説と考えている人もいるのではないか。

「ボールペンって会社が買い与えてくれるものなんだ…とビックリした」
「毎月電気代とか書類代とか積立費も取られていたけど、そんなの無くて満額もらえて感動しました」

備品や諸経費を自分で払わなくて良いことに感動した人もいる。業務で使用する備品なら、会社が購入するのが一般的だが、従業員に買わせるブラック企業もある。さらには様々な理由をつけて従業員の給与を天引きする悪質極まりない企業もあり、怒りを通り越して呆れたくなる。

ホワイト企業は人間関係が良好?

ホワイト企業の一番の長所として、人間関係の良さを挙げる人が多い。

「プレッシャーを与えられない。みんな優しい」
「とにかく皆優しいし余裕がある。よほど酷いミスでもない限り誰も怒らない」

ブラック企業は職場の空気がギスギスしており、ストレスのはけ口としてハラスメントをする人もしばしば。一方、ホワイト企業はミスをしても怒られることがなく、適切に教育してもらえ、日々やりがいを感じながら伸び伸び働くことができる。

「スーパーブラックからホワイトへ転職したと思いましたが、ちょっとブラックでした。お昼ご飯一人で好きなところに食べに行っていいってだけでも超幸せだから転職して良かった」

ブラック企業から一気に抜け出せなくても、スキルや経験を積みながら少しずつ脱出する方法もある。転職を視野に入れつつ働くことが、心身を苦しめない働き方なのかもしれない。