4月28日、田辺署に連行される須藤容疑者

 取り調べが続けられている、「紀州のドン・ファン」こと金融会社社長の野崎幸助さん(享年77)の元妻・須藤早貴容疑者(25)。4月28日に須藤容疑者は、野崎さんの殺人と覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された。しかし容疑を否認し、いまは黙秘をしているという。5月7日に和歌山地裁は勾留延長を認め、5月19日まで取り調べは続く予定だ。

 4月28日の午前中に和歌山県署田辺署に連行された須藤容疑者だが、逮捕前の4月27日深夜に、このような目撃情報があった。

「(東京都)麻布近辺の駐車場で、泥酔した女性を見たんです。翌日、テレビでニュースを見たら連行時に同じ服装をしていたので、彼女が須藤容疑者だとわかりました。

 須藤容疑者は、駐車場で白いポルシェに乗りました。男性にでも送ってもらうのかな、と思っていたら、どうやら運転代行業者を頼んだようで、その運転で去って行きました。

 ということは、あのポルシェは彼女のものですよね。700万〜800万円台の車種でしたが、一般人には手が届かない車。やっぱりお金があるんだな、と思いました」(近辺の飲食店関係者)

 4月27日は、すでに東京都内で緊急事態宣言が発令中だった。飲食店には、酒類提供の自粛要請がおこなわれている。駐車場周辺には、いくつかホテルが立ち並ぶが……。事件を取材する記者は、こう話す。

「もしかしたら彼女は “ギャラ飲み” などに参加していたのかもしれません。コロナ禍では飲食店を借り切ったり、ホテルの一室に集まったり、という形で開かれていると聞きます。

 以前から、麻布近辺ではたびたび姿が見られていましたが『パパ活やギャラ飲みは港区』『ホスト遊びは歌舞伎町』といったように、場所を使い分けていたようです」

 彼女が乗っていたという白いポルシェに関しては、自宅マンションの住民がこう話す。

「須藤容疑者は、よく深夜に帰ってきていました。そのときはいつも、代行業者の運転だったと思いますよ。駐車場にきっちり白いポルシェを停めて、ドライバーだけが帰っていきましたから。

『酒を飲んでくるなら、車で行かなきゃいいのに』と思いましたが、事件のことがあったので、タクシーすらも用心して使っていなかったんですかね……」

 高級車を乗り回すなど、野崎さん死去後も、須藤容疑者はセレブ三昧の生活だったのだろうか。

「須藤容疑者については、逮捕前は『近いうちにドバイに高飛びする』という噂も出ていました。しかし、野崎氏との結婚で得た大金もほとんど残っていなかったとみられ、どのようにして海外渡航を計画していたのかはっきりしません。

 しかし、頻繁にネイルサロンに通い、ホストクラブに出入りするなど、羽振りのいいところは見せていました。また、逮捕時に住んでいた品川区の高級マンションについても、家賃の出どころは不明です。白いポルシェについても、彼女に貸与する “新しいパパ” がいたのでしょうか」(前出の記者)

 野崎さんが死去する前には、2人は須藤容疑者の運転でドライブデートに出かけることもあったという。東京に戻り、ポルシェのハンドルに手をかけたとき、須藤容疑者は何を思ったのか――。

写真・朝日新聞