古来「花」にたとえられてきた美人。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」は知られたフレーズだ。綺麗な花を見たり贈られたりして癒される人が多いように、美人な女性には人目を引く力がある。

ただ、美人もいいことばかりではない。キャリコネニュース読者からは、

「上司がお客さんに、私のことを『顔採用した』と言って回っていた」(30代女性/東京都/商社系)

と美人ゆえの悩みが寄せられている。冗談半分の営業トークかもしれないが、女性にとっては言語道断で最悪な上司だ。もしかすると、回りまわって女性が職場の反感を買っているのかもしれない。ほかの美人被害談も見てみよう。(文:鹿賀大資)

「スマイル対応をすると出待ち入り待ちをされる」


神奈川県の40代女性(専門コンサル系)は、普通に笑ったり、親切にしたりするだけで勘違いされることが多いそうだ。また「実力で勝ち取ったことも下品な話にされる」と書いている。同じく神奈川県の40代女性(サービス系/個人事業主)も、

「常連さんにニコニコ対応すると、特別な存在だと勘違いされ、出待ち入り待ちをされる」

と辟易する。自分の身を守るため、迂闊に笑えない美人な女性は多いのかもしれない。

長野県の40代女性(正社員)は、過去の美人被害歴を明かす。学生時代の女性は、特に着飾ることもなく至って普通に過ごしていたにもかかわらず、異性からチヤホヤされていたので「同性の反感を買った」と振り返る。また同性に嫌われないための策として、「わざと異性への態度を悪くして好意を持たれないようにしていた」とも付け加える。さらに婚活時代には、

「出会ったほとんどの人に、真顔で『借金いくらあるの』とか『子どもは何人いるの』とか聞かれた。それにサクラだと思われていたみたい」

女性は「婚活しているだけで訳あり認定されていた」とこぼしている。

「職場の女性陣が仕事以外のことでマウントを取り、蹴落とそうとしてきます」

「顔もスタイルも仕事も人脈も努力しているのに、美人だからと理由をつけてくるのはやめてほしいです」と憤るのは、神奈川県の30代女性(流通・小売系)。自身の美人度合いについては

「常に私の目だけを見て話す上司。いつも差し入れを私だけにくれる男性陣。一回りも違う若者や年下男子でも、ドキドキしながら話してくれるのがわかります」

といいつつ、

「基本的に抜かりなくきっちりやる私は、美人で仕事もできます。そのため同性から嫉妬されることも。現に職場の女性陣の一部は、私と仲良くしたくないみたい。仕事以外のことでマウントを取り、蹴落とそうとしてきます」

と敵の多さを打ち明けた。

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