「意地悪野郎」元インテルFWアドリアーノが明かすレアル戦の“伝説FK秘話”がおもしろい
かつてインテルなどで活躍した元ブラジル代表FWアドリアーノ。
悪魔的なシュート力を誇るレフティモンスターとしてサッカー界を席巻した彼が『The Players Tribune』で自身のキャリアを振り返った。
18歳で加入したインテルの新人時代にはフリーキックのキッカーをめぐってこんな秘話があったそう。
アドリアーノ
「イタリアに着いたばかりの頃のことを覚えている。何がなんだか分からなかったね。
『セードフル、ロナウド、サネッティ、トルド…なんてこった』って感じだったよ。そんな選手たちに圧倒されたんだ。
セードルフは裸でロッカールームを歩き回っていた。この最強野郎は体脂肪率7%!もうリスペクトさ!
ベルナベウでの親善試合でレアル・マドリーと対戦したのは一生忘れないね。
僕らはボックスの外でフリーキックを得て、僕はボールに歩み寄った。
なぜ蹴っちゃいけない?
誰かが後ろにきて、『No, no, no!俺が蹴る』と言ってきた」
「マテラッツィさ!でっかい意地悪野郎さ!ははは!
僕はまだイタリア語を話せなかったので、彼が言っていることはほとんど分からなかった。でも、怒っているのは分かったよ。
『No, no, no!』って彼は蹴りたがった。でも、セードルフが介入してくれて、『いや、この子に蹴らせろ』と言ってくれたんだ。
誰もセードルフには喧嘩を売れなかった。だから、マテラッツィもどかなきゃいけなかった。
おもしろいことに映像を見てみると、マテラッツィが腰に手を当てながら『このクソガキは盛大にボールを吹かすぞ!!!』って思っているのが分かる。
皆からはいつもあのフリーキックについて聞かれるよ。
どうやって?どうやって?どうやってあんなに激しくボールを蹴ったのかってね。
僕は『クソ!自分でも分からないよ!僕は左足で蹴って、その後は神様がやったんだ』って答えるんだ。
ドンッ!!!トップコーナー(に突き刺さった)。
本当に説明できない。たまたまそうなっただけさ」
2001年8月にサンティアゴ・ベルナベウで行われたフレンドリーマッチでレアル相手に弾丸フリーキックを突き刺したアドリアーノ。
【動画】これは伝説!怪物アドリアーノ、レアル戦で突き刺した爆裂FK
FKの名手だったマルコ・マテラッツィから俺に蹴らせろと言われたものの、誰も口答えできないクラレンス・セードルフのおかげで譲らずに済んだとか。