■問題

 あるところに悪魔が2匹いて、一方が宝石を持っている。一つだけ質問をして、それがどちらであるか当てることができればその宝石をもらえるが、はずれたら魂を取られてしまうという。

 この話を聞いた若い男が悪魔の元へむかった。

悪魔A「質問をしろ。どちらかの悪魔は真実を言うが、どちらかは嘘しか言わない」

若い男「宝石を持っているのはどちらだ?」

 すると、どちらの悪魔も悪魔Bを指さした。いったい宝石はどちらが持っているのだろう? なお、悪魔には真実しか言わない悪魔と嘘しか言わない悪魔の2種類しかいないものとする。

↓(解答は下にあります)







■解答

 悪魔A。両方が同じ答をしたということは、両方とも真実を言っているか両方とも嘘つきであるかのどちらかでしかない。だが、悪魔Aは「どちらかは真実を言うが、どちらかは嘘しか言わない」と言っており、これは真実ではないことになる。となると、両方とも嘘つきだということになり、宝石は悪魔Aが持っていることになる。

■解説

 古典的な論理問題。順を追って考えていけば、けっして難しくはない。発想の飛躍も重要だが、それは論理力の裏付けがあってこそのものだ。

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