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プラネットが、消費財や暮らしにまつわるトピックスを紹介する『Fromプラネット』 の第155号として、家の掃除に関する意識調査の結果を発表した。それによると、1回当たりの掃除時間は3割が15分以下と回答するなど、短時間で済ませていることが分かった。【今週の住活トピック】
意識調査FromプラネットVol.155/「家の掃除に関する意識調査」

掃除スタイルは“定期的派”と“小まめ派”で8割近く

あなたは掃除するのが好きですか? 筆者なら迷うことなく、NOと回答する。単に掃除機をかけるだけなら苦にならないが、その前に散らばったものを片付ける作業が必要で、筆者の場合はこの片付けに時間が取られがちだ。それに、はたいたり、拭いたり、磨いたり、掃いたり…と意外にやることは多い。ちゃんとやると時間がかかるし、やらないと部屋が汚れるし。どうやって時短をするか、悩ましいところだ。

さて、調査結果によると掃除スタイルは、「定期的に掃除」が45.3%と最多で、次いで「気づいたときや時間が空いたときに小まめに掃除」の“小まめ派”が32.4%で続いた。「月1回などまとめて掃除」と「日頃は軽く済ませて、大掃除で念入りに」を合わせた“まとめて派”(7.9%)や“目をつぶる派”(9.3%)や“しない派”(5.1%)は少数だった。

掃除は定期的、あるいは小まめにする人が多いようだが、注目したいのは、子どもが小さい家庭では、“定期的派”が62.9%と突出して多くなる点だ。子どもが汚したり散らかしたりなど片付きにくいことや、安全面、衛生面などに配慮してのことだろう。

掃除スタイル(出典/FromプラネットVol.155「家の掃除に関する意識調査」より転載)

掃除時間は、年代が上がるほど長くなる

では、掃除に1回あたりどのくらい時間をかけているのだろう?その結果は、筆者が思うより短かった。

「15分以下」が30.9%、「16〜30分」が45.6%。合わせて76.5%が掃除時間は30分以内という結果だ。注目したいのは、年代が上がるほど掃除時間が長くなる傾向にあることだ。年代が上がるほど、時間をかけてしっかり掃除していることがうかがえる。恐らく、小まめな掃除や軽く済ませる掃除の内容、気になるところを掃除してあとは目をつぶる場合の目のつぶり方などに、年代によって違いがあるのだろう。

日常的な掃除の所要時間(1回当たり)(出典/FromプラネットVol.155「家の掃除に関する意識調査」より転載)

水まわりは毎日掃除している人が多く、その担当は女性?

そうはいっても、場所によって掃除の頻度は変わる。毎日の調理で汚れる、キッチンのシンクまわりやコンロまわり、毎日入る浴室は「ほぼ毎日(週に5回以上)」、トイレや掃除機をかけるのは「週に1~2回」が多いという結果が出ている。一方で、掃除の頻度が低いのは、窓や網戸、ベランダ、換気扇だった。

その掃除は主に誰がしているかというと、圧倒的に女性が多い。男女別に「自分がしている」という回答を比べてみると、男女差が大きい(男性より女性が圧倒的に多く掃除をしている)のは、キッチンのシンク周り(50.8)、コンロまわり(50.5)とトイレ(44.5)。男女差が小さいのは、ベランダ(29.2)、浴室(24.7)、窓、網戸(21.5)だった。つまり、男性の家事参加が多いのは、大掃除でのベランダや窓、網戸の掃除や、日常の浴室掃除ということになる。

各場所を主に誰が掃除するか(出典/FromプラネットVol.155「家の掃除に関する意識調査」より転載)

さて、東京・大阪など4都府県では4月25日から3回目の緊急事態宣言期間となり、5月12日からは愛知県・福岡県もこれに加わる見込みだ。全国的にステイホームが求められているので、ゴールデンウイークを自宅で過ごした人も多いだろう。普段は家族に掃除をまかせっぱなしの人は、ステイホームの今こそ、大掃除や模様替えだけでなく、普段から家族がどんな作業をして家を綺麗に保ってくれているのか、実践して理解するよいタイミングだろう。


(山本 久美子)