ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラ郊外のカスピ海沿岸に漂着したアザラシの死骸。Marine Mammal Research and Expedition Center提供(2021年5月5日撮影、同日提供)。(c)AFP PHOTO /Marine Mammal Research and Expedition Center

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【AFP=時事】ロシア・ダゲスタン(Dagestan)共和国のカスピ海(Caspian Sea)沿岸でここ数日間にかけ、絶滅危惧種のカスピカイアザラシ少なくとも170頭の死骸が漂着した。研究者らが6日、AFPに明らかにした。

 モスクワにある海洋哺乳類研究所のビクトル・ニキフォロフ(Viktor Nikiforov)氏はアザラシの死因について、「産業公害や、漁業や密漁で網にかかった」可能性を指摘。「気候変動の影響かもしれないし、複数の要因が同時にあるかもしれない」とも述べた。ダゲスタンのカスピ海沿岸では昨年12月にも、300頭近い希少アザラシの死骸が打ち上げられていた。

 世界最大の湖であるカスピ海はロシア、カザフスタン、アゼルバイジャン、イラン、トルクメニスタンの5か国に囲まれている。アザラシの個体数は乱獲と公害の影響で数十年にわたり減り続けており、専門家によると、20世紀初めに100万頭以上いたカスピカイアザラシは現在、7万頭近くに減少している。石油・ガスの採掘による汚染や、気候変動による水位の低下は多くの生物種を脅かし、カスピ海そのものの将来も危ぶまれている。

【翻訳編集】AFPBB News

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