中国・北京で、連休中に万里の長城を訪れる人々(2021年5月1日撮影)。(c)Noel Celis / AFP

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【AFP=時事】5月1日から5連休に入った中国では、新型コロナウイルスへの不安がもはや過去の記憶となる中、国内の観光地が大勢の人でにぎわっている。

 中国では厳格なロックダウン(都市封鎖)と出入国管理により、昨年半ば以降は感染拡大がほぼ収束。4日に国内で報告された感染者は17人のみで、いずれも隔離中の渡航者だった。

 中国経済は今年第1四半期(1〜3月期)、国内総生産(GDP)が前年比18.3%増と大幅に伸長。隣国インドで新型ウイルス流行の新たな波が猛威を振るう一方で、中国では時折、小規模の感染事例が起きるものの、人々の生活はおおむね正常化した。ただ、国際線の運航制限や入国者の隔離義務付けなどから、海外旅行はほぼ不可能な状況にある。

 連休を楽しむ人々の姿は、昨年初めに複数の都市で世界に先駆けロックダウンが導入され、多数の住民が自宅待機を命じられた際に広がった恐怖や静けさとは対照的だ。

 旅行予約サイト「シートリップ(Ctrip、携程)」によると、連休中に国内旅行に出る人の数は最大2億人に上る見通し。ホテルの予約は新型ウイルス流行前に比べ40%以上増加した。

 しかし中国当局は流行再燃を引き続き警戒。観光施設には入場人数の制限を求め、旅行客には観光地訪問前の事前登録を義務付けている。

 北京のショッピングエリア「南鑼鼓巷(Nanluoguxiang)」を訪れた同市郊外在住の高校生はAFPに対し「私たちはとても恵まれていると思う」と語った。「もし外国にいたら、出かけられないかもしれない。自由を感じられないだろうし、(外出は)かなり危険になる」

【翻訳編集】AFPBB News

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