バレーボール女子日本代表・長岡は復帰戦後の会見で涙を流す(C)TBS

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 バレーボール女子日本代表の長岡望悠(29=久光)が5月1日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演。2度の大ケガを乗り越え、一度は諦めかけた東京五輪代表に選ばれるまでの道のりに密着した。

 バレーボール女子日本代表のエースアタッカー。高校時代から強烈なスパイクを武器に頭角を現し、久光に入団後、Vリーグを席巻。4年間で3度のリーグ優勝を果たした。それでも長岡は満足しなかった。

 「日本が世界一になるためには、一瞬も無駄にしちゃいけないと思います」

  五輪での金メダル獲得へ強い思いを抱く。25歳で出場した2016年リオ五輪ではエースとして日本人最多得点をマークしたが、チームは2大会連続のメダル獲得を逃した。

 東京五輪でのメダル奪還を目指す長岡に悲劇が襲った。17年3月、試合中に左ひざ前十字靭帯断裂で全治10カ月の大ケガ。バレーボール選手の生命線ともいわれる膝のケガに目の前が真っ暗に。そんな長岡を救ったのは日本代表の中田久美監督(55)の言葉「平然と乗り越えろ」。中田監督も35年前に同じケガを経験し「これは絶対に成長するチャンス」と言い聞かせていたという。そして、復帰は絶望的と言われた状態から執念で五輪の舞台へと返り咲いていた。

 中田監督の言葉を胸に、過酷なリハビリを乗り越えた。ケガから1年4カ月後の日本代表合宿に合流し、存在感を発揮。さらに3カ月後に行われた国際大会でも、ケガを恐れず強烈なスパイクを連発し完全復活を果たした。だが、東京五輪まで残り1年半となり、さらなる飛躍を求めてイタリア・セリエAへ移籍した地で再び悲劇が襲う。

 移籍後、8試合目に前回と同じ左ひざ前十字靭帯を断裂。東京五輪どころか選手生命の危機。現役続行か、引退か。心の整理がつかない長岡の復活を信じて待つ人がいた。「これで、はい上がってきた彼女は相当強い」と語る中田監督は、あえて代表の背番号1を空白にした。

 長岡は「必要とされている以上、応えたい」と中田監督の思いを受け取った。現役続行を決断し、リハビリに向き合った。そして、2度目のケガから1年10カ月。中田監督がスタンドから見守る中、2年ぶりに公式戦のコートに戻ってきた。今季、Vリーグのアタック決定率は自己ベストをマークする活躍を見せた。 今年2月、東京五輪へ向けた日本代表メンバーに選出された。一度は諦めかけた東京五輪の道。長岡は「前に進むことが誰かに喜んでもらえたり、全日本に貢献できたりできれば、それはうれしい」と語る。バレーボール日本代表は1日、強化試合で世界ランキング1位の中国と対戦する。2年半ぶりの代表戦に挑む長岡のプレーに注目だ。