青山学院大の相模原キャンパス(資料写真)

 青山学院大の相模原キャンパス(相模原市中央区)で、在籍していた研究室の学生や大学院生からいじめを受けて退学を余儀なくされたとして、神奈川県内在住の男性が昨年2月、大学や担当教授、いじめに加担した当時の大学院生に対し、慰謝料など計約1650万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴していたことが22日、分かった。男性は「当時は怖くて何も言えなかった。見て見ぬふりをした教授や大学にも責任がある」と訴えている。

 訴状などによると、男性は2013年4月、同大理工学部に入学し、17年4月に同大大学院へ進学。大学4年時の16年4月から研究室に籍を置いたが、その直後からいじめが始まった。

 同じ研究室の大学院生らから十数回にわたり無理やり全裸にさせられ、そのままソファに押さえつけられたりしたほか、上半身裸で目隠しをされてキャンパス内の立像に縛り付けられたりした。髪を切られ、スマートフォンも壊され、「ポンコツ」などと呼ばれていたという。一連のいじめ行為はスマートフォンで撮影され、写真や動画がアプリを使って研究室メンバーの間で共有されていた。

 約1年がたった17年5月、男性から相談を受けた保護者が大学に連絡。大学側は同年6月に始めた学生などへの聞き取り調査によっていじめ被害の一部が認められたとして、複数の加害学生に「訓告」や「厳重注意」などの処分を下した。

 男性は校舎を見るだけでつらい思いが脳裏によみがえるようになり、17年5月末から通学できなくなった結果、18年3月に自主退学するに至ったという。